7/22(祝)、東京・八王子のエスフォルタアリーナ八王子でかいさいされたJBJJF主催の東日本選手権で女子アダルト黒帯でWゴールドを獲得した内山裕規(CARPE DIEM)。
内山は昨年はSJJJFとJBJJFの両連盟の全日本選手権にエントリーも、アダルト黒帯には内山以外のエントリーがなく一人エントリーでの優勝認定となっていた。
だが2021年になってからは2月に開催された「KIT 02」と今大会で奇遇にも同じ対戦相手となった深津佐和子(ダムファイトジャパン)と対戦し、2連勝し優勝を果たしている。
そして内山は今週末に横浜で開催されるJBJJF全日本選手権にもエントリーしており、この大会ではミディアムヘビーとオープンクラスでどちらも試合が成立している。
昨年は試合がなかったJBJJF全日本選手権に向けての意気込みや、東日本選手権での試合のことなどを聞いた。
──まず最初にWゴールドを獲得したJBJJF東日本の感想から教えてください。
コロナ禍になり試合数も減ってしまい、久しぶりにJBJJFさんで試合ができました。試合はコロナ対策のために沢山呼びかけしておりましたね。浜島さんのインタビューで読みましたが、当日のスタッフさんが足りてない中ご対応お疲れ様でした。大会を運営してくださった皆様に感謝致します。今回は優勝者にXtendさん、マッスルテックさん、鬼岩湯元館さんからの協賛があり賞品がとても豪華でした。自分自身の試合としては道場の会員さんやガールズの生徒さんが出でおり、セコンド兼選手として東日本に参加させて頂いたのでとても疲れましたね(苦笑)。
──階級別のミディアムヘビーでは一人優勝、オープンクラスではワンマッチ決勝戦を勝利しての優勝でした。その対戦相手だった深津佐和子とは過去に幾度となく試合してきてますが、今回は違ったところはありましたか?
パスガードの対策はされてるんだろうな、と感じました。その中でパスガードできたのは嬉しいですね。スイープしてから腕十字で一本勝ちでしたが、攻防の流れの中で極めるタイミングがあって良かったです。
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──昨年の全日本では試合がなく1人エントリーでの優勝でしたが今年は試合が成立してます。ミドルはフェルナンダ・クリストと中村弥生が、オープンクラスも複数の選手がいます。注目は今大会で黒帯デビューとなるフェルナンダ・クリストとの対戦ですが、そのフェルナンダの印象を教えてください。
スパイダーガードでのアタックが多い印象がありますね。手足も長いですし、何より身体が強い選手です。紫帯でヨーロピアン優勝をしていてメンタル面も強いと思ってます。自分が試合自体スロースターターなので、今回はそうならないようにしないと飲まれてしまいそうですね。怖い反面、同じ階級と女性と練習や試合をすることがないのでとても楽しみです。
──オープンクラスはCARPE DIEMのチームメイトもエントリーしてます。もしCARPE DIEMのチームメイトと当たったら試合しますか?
今回は試合はしません。
──この全日本に向けてどんな練習をしてきましたか?
日頃練習していることをずっとしていました。全日本だから、試合があるから、ではなく自分の足りないところを着々と補う、ただそれだけです。変わったことはスパーリング中にポイントを意識したりですね。フェルナンダがエントリーした後からは、彼女の試合動画を見てはいます。
──その中で特に強化してきたこと、気をつけてきたことなどはありますか?
ガードですね。今までガードができない選手、とは言われていました。もちろんトップが好きですが、今はそんなにガードが嫌だと思うことはありません。いつも練習してくれてるメンバーがガードが上手い方が多いので、失敗したら考えて、わからなければ理由を聞いて改善してます。
──最後に全日本に向けての意気込みをお願いします。
勝っても負けても悔いが残らない様にします。自分の柔術を試合で出せるように頑張ります。
JBJJF東日本選手権では女子アダルト黒帯オープンクラスのワンマッチ決勝戦で深津佐和子(ダムファイトジャパン)から腕十字を極めて一本勝ちで優勝。
深津とは2月に開催された無観客&配信大会「KIT 02」でも対戦しており、このときは延長戦のオーバータイムでゴールデンスコアで勝利している。
また3月にはQUINTETの女子大会にTEAM CARPE DIEMのメンバーとして参戦し、2試合を一本勝ちして勝ち抜き、チームを優勝に導く活躍を見せた。
今週末に開催されるJBJJF全日本選手権にはCARPE DIEMから多数の女子がエントリー中。この画像の5選手は全員出場予定。左から内山、本庄あやな、石黒遥希、菅里実、村上彩。
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto