橋本欽也のにっぽん柔術史〜あんなことこんなこと〜 【第4話/全12話】
「日本人初のムンジアル王者、佐々幸範」
ナビ+の月イチコラムも4回目となり、全12回のうち3分の1が終わったことになります。
たかが12回で日本の柔術史を綴りきるのは無理ですが、今回も日本の柔術の歴史にとってかけがえのない1ページとなっていることを振り返っていきたいと思います。
今回は2005年のムンジアルで日本人初のムンジアル王者となって佐々幸範のことを紹介します。
佐々はパラエストラ東京所属だった柔術家で、だった、という過去形なのは2019年に逝去されているからです。
存命していた頃の佐々はパラエストラ東京設立当初から毎日ジムに入り浸って練習に勤しみ、ただ単にクラスに出てスパーするだけでなく、ジムの空き時間には1人で黙々とドリルをする、いわゆる一人打ち込みを自らに課して色帯時代からメキメキと頭角を表していきました。
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