SJJJFが今春初開催した柔術甲子園は高校生を対象にした特別企画的なトーナメントだ。
4月に初開催され、半年を経て今大会で2回目の開催となった。
今回は男子のみ3階級のトーナメントが行われたが、残念ながらエントリーが少なく、巴戦が2つとあとはワンマッチ決着戦となってしまった。
とはいえ試合はハイレベルで60kg以下と80kg以下のトーナメントは春の甲子園優勝者の高橋と馬場が連覇し、66kg以下のトーナメントでは正田が初優勝を果たしている。
初回では行われた女子の柔術甲子園だが、今大会では開催がなかったが、今後も継続して開催していけばいずれ大会も定着してさらに盛り上がっていくことだろう。
そして柔術甲子園のその下の年齢カテゴリーのキッズトーナメントは今大会の2週間前に行われたASJJFアジアンに出ていたキッズたちも連続参戦しており、そのアクティブさには驚嘆するばかりだ。
このキッズトーナメントに出ている子供たちも数年後には柔術甲子園にエントリーしていくと思われ、またその先にはジュブナイル?アダルトと続いていく。
いまからキッズ柔術家の活躍ぶりをチェックしていくのは将来の柔術シーンを見据えても大事なことだと思っている。
高橋逸樹(CARPE DIEM)は春の甲子園に続き、今大会でも優勝。軽量級屈指のテクニシャンとして今後も活躍していくのは間違いないだろう。
-60kg入賞者
優 勝 高橋逸樹(CARPE DIEM)
準優勝 正田聖龍(ストライプル・オハナ)
3 位 島村和矢(X-TREME EBINA)
弟・聖龍は-60kgで準優勝となったが、兄の正田皇輝(ストライプルオハナ)は-66kgで優勝。兄弟揃って柔術甲子園の表彰台に立った。決勝戦はアームロックで一本勝ち。
60-66kg入賞者
優 勝 正田皇輝(ストライプルオハナ)
準優勝 奥村歩生(パラエストラTB)
3 位 永尾澪(CARPE DIEM)
最重量階級の81-90kgはワンマッチ決勝戦。馬場匠(ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜)が嶺岸翔太(パラエストラTB)からバックマウントの4ポイントを得て勝利、優勝を果たす。
81-90kg入賞者
優 勝 馬場匠(ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜)
準優勝 嶺岸翔太(パラエストラTB)
ティーンオレンジ帯フェザーで優勝した中池武寛(パラエストラ小岩)はASJJFアジアンとSJJJF全日本と2大会連続優勝で大会後に緑帯に昇格。
キッズ大会常連の伊従壮太(X-TREME EBINA)は今大会はジュニアティーン緑帯ライトで優勝。得意とするループチョークが炸裂し2試合連続の一本勝ち。
黒帯で活躍中の高本裕和の長男・桂輔(高本道場)はティーン黄帯ライトのワンマッチ決勝戦で腕十字を極めて5:00 一本勝ちで優勝を決めた。
ASJJFアジアンでは敗れた青木鳳凰(CARPE DIEM)から勝利してジュニアティーン黄帯フェザーで優勝のエンゾ・イマザト(カーロストヨタ)。この両者は12/26に開催のプロ柔術「ART」で決着戦を行う。
吉永姉妹の姉・愛が注目されるが、妹のさくら(パラエストラ岐阜)も着実に実績を残している。今大会ではプレティーン黄帯ミドルで2試合連続で腕十字による一本勝ちで優勝。
ASJJFアジアン&SJJJF全日本で優勝の高橋新奈(AXIS)は過去に幾度となく対戦している吉村千菜(X-TREME EBINA)からパスガードを決め5-0で勝利して金メダル。
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto