7月2日(土)、東京都中央区総合スポーツセンター武道場で、JBJJF第10回全日本ノーギ柔術選手権が開催された。
昨年はアダルト茶・黒帯ルールで従来禁止されていたヒールフックやニー・リーピングなどが解禁となり、ヒールでの決着も相次いだ全日本ノーギ、今年もルール面で大きな変更が加えられた。
まずはIBJJFルールに準じた帯別カテゴリーの導入だ。これまでJBJJF主催のノーギトーナメントは、ビギナー(白帯ルール/4分)、アドバンス(青・紫帯ルール/5分)、エキスパート(茶・黒帯ルール/アダルト6分、マスター5分)の3カテゴリーに分けられ、白帯のみが出場できるビギナー以外、帯色の制限なく出場が認められる〈JBJJFノーギルール〉で実施されてきた。
しかし、今大会では世界標準といえる青帯から黒帯の帯別カテゴリー〈IBJJFルール〉を採用。今後は大会に応じてIBJJFルールと従来のJBJJFノーギルールを使い分けていくという。
また、5月に初めて開催された東日本ノーギ柔術選手権からノーギユニフォーム規定も変更され、ラッシュガードは白・青・黒の単色もしくは混合と、色の制限がなかったJBJJF独自のルールに細かな変更が加えられた。
アップデートが続けられる国内ノーギトーナメント、その頂点を決める戦いから黒帯の試合を振り返っていきたい。
無差別含めて3階級で争われたアダルト黒帯。階級別はそれぞれワンマッチ決勝で、フェザー級は竹浦正起(CARPE DIEM MITA)が吉竹哲也(ねわざワールド)を下して黒帯=エキスパートカテゴリーでは初戴冠。6-0から7分45秒、RNCでタップを奪っての勝利だった。
ミドル級は、昨年のエキスパートライト級王者の世羅智茂(CARPE DIEM)と、2019年のエキスパートミドル級王者のグラント・ボグダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)の対戦となり、4-2でボグダノフが勝利。
無差別は、樋口翔己の欠場によりライト級を不戦勝で制した塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)が優勝。初戦で濱岸正幸(CARPE DIEM MITA)を20-0で退けた塚田は決勝で吉竹と対戦し、終盤のフックスイープで2ポイントを奪って勝利。
マスター3黒帯は3階級で試合が成立。いずれもワンマッチとなり、ライトフェザーは昨年のマスター3エキスパートライトフェザー級を制した坂本純(トライフォース柔術アカデミー)が2分50秒、足関節で川村正二(MAX柔術アカデミー)から勝利。
フェザー級は表彰台の常連、今年4月の全日本ノーギオープンも制した西林浩平(PATO STUDIO)が森下悠助(パラエストラ東京)からバックを奪って優勝。アドバンテージも5-0と完全に試合をコントロールした。
白木大輔(CARPE DIEM NAGOYA)と山本賢(ストライプル)のライト級決勝は白木のワンサイドゲーム。スイープ&マウントを皮切りにポジションを奪い続け、30-0の大量ポイント差で完勝。
マスター4はフェザー級の1階級のみ。武井昭博(ポゴナ・クラブジム)が0-0 A2-1で坂本樹哉(インファイトジャパン)を下してワンマッチ決勝を制した。
マスター5はミドル級と無差別で争われ、藤田善弘(藤田柔術)がダブルゴールド獲得。無差別初戦でパウロ・ウエムラ(CHECKMAT JAPAN)をレフェリー判定で下すと、決勝ではミドル級で戦った岡本孝昭(トライフォース柔術アカデミー)と再戦。階級別はレフェリー判定で勝利した藤田だが、こちらは5-0から2分47秒、キムラを極めて快勝した。
Photo and Text by 成田敏史/Satoshi Narita
今後のJBJJFの大会
7月 July | ||
9 | 第5回全日本マスター柔術オープントーナメント(男性/オープンクラス/全帯 女性/全カテゴリー) | 愛知県武道館 |
10 | 第5回全日本マスター柔術オープントーナメント(男性/階級別/全帯) | 愛知県武道館 |
17 | 第5回北陸柔術選手権 | 県営富山武道館 |
24 | 第1回全日本ノービス柔術選手権 | 港区スポーツセンター |
31 | 大阪国際柔術選手権2022 | 丸善インテックアリーナ大阪 |
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8月 August | ||
11 | 第5回北日本柔術選手権 | 北ガスアリーナ札幌46 |
27 | 第8回全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント | 墨田区総合体育館 |
27 | 第13回全日本ノービス柔術オープントーナメント | 墨田区総合体育館 |
28 | 第12回四国柔術選手権 | 徳島県立中央武道館 |
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9月 September | ||
11 | 第14回九州柔術選手権(青・紫帯) | 福岡市総合体育館 |
30 | 横浜武道館 | |