観光地として人気のグアムで定期的に開催されている大会のマリアナスオープンだ。
グアムではこのマリアナスオープンとコパデマリアナスの2大会が定期的に開催されている。
春のマリアナスオープン、秋のコパデマリアナスと、年に2回の大会があるのがグアムの柔術シーンのコンベンションスケジュールとなっている。
2020年の2月の開催を最後に休止されていたマリアナスオープンだが、このコロナ禍収束の兆しを機に、2年ぶりに大会開催が再開されたのが今年の春のこと。
それに続き、コパデマリアナスも再開され、今後はコロナ禍以前のように定期開催されていく見込みとなっている。
そして来年のシーズンからはグアム観光局=GBVの全面協力を得て、日本とグアムの柔術を通じた交流が活性化されていく予定だ。
これは今大会で優秀な成績を収めた選手やチームに日本へのトラベルパック=航空券&ホテルが贈呈され、来年の3/25(土)に東京・駒沢で開催予定の「マリアナスプロ・ジャパン」に大挙参戦していく。
さらにこの「マリアナスプロ・ジャパン」で成績優秀だった選手&チームには日本からグアムへのトラベルパックが贈呈され、グアムで開催の「マリアナスオープン」に参戦という流れになっている。
今後の日本の柔術シーにおいて、最も手軽な海外遠征先となっていくと思われるグアムのマリアナス。
これからも注目を集めていくのは間違いないだろう。
そんなグアムで開催されたコパデマリアナス2022は10/29(土)にフェニックスセンターで開催された。
今大会には日本からの参加者はいなかったが、来年のグアムでの大会では日本人選手の試合ぶりが見れるかと思うと楽しみでならない。
マリアナスオープン&コパデマリアナスの常打ち会場となっているフェニックスセンター。ここにマット4面で開催されるのがグアムの柔術大会の通常風景だ。
アダルト黒帯でWゴールド獲得したのは日本でも名が知られるアンソニークルーズ(カーウソングレイシーグアム)。ミディアムヘビー級(206lbs=85.5kg)決勝戦ではジョン・メノ(ATOSグアム)から送り襟絞めで一本勝ち。
階級別(190lbs=76kg)のみ行われたノーギでは全試合一本勝ちで優勝したアンソニー。3試合とも極めての勝利で決勝戦はAJアグオン(ATOSグアム)をXガードからのスイープ⇒フットロックのコンビネーションで極めた。
ギでWゴールド、ノーギでも優勝し、3つの金メダル=トリプルゴールドの快挙達成のアンソニーは来年の3月に日本で開催のマリアナスプロ・ジャパンに来日決定。日本の黒帯たちとの試合ぶりは要注目だろう。
ノーギ・アドバンス160lbs(72kg)で優勝したトレビン・ジョーンズ(VIDA BJJ)はUFCのバンタム級で活躍中のMMAファイター。ロバート・ドライズデールの黒帯で、ラスベガスからグアムに移住し、柔術はVIDA BJJで練習している。
グアム出身のMMAファイターである“スーパーサイヤン”ジョン・タックは自身の生徒を多数大会に送り込み、好成績を残した。いまは友人&知人のみの小さなグループでマイペースで練習&指導をしているらしい。
アダルト青帯のオープンクラスはATOSグアムの4選手で決勝&準決勝をクローズアウト。ATOSグアムはオープンからまだ1年だが、すでにグアムのトップチームに急成長。
女子青帯でWゴールド&ノーギも優勝のトリプルゴールドのララレイ・ガンダオリ(ピュアブレッドグアム)。キッズ時代からマリアナスのレギュラー選手で、常に優勝&入賞のトップコンペティターだ。
グアムはキッズの柔術も盛んで、午前中はキッズの試合に費やされていた。キッズ柔術のチーム優勝したATOSグアムから日本の大会に遠征してくるので、グアムキッズのハイレベルぶりを日本の人たちにも見て欲しい。
チーム優勝でアダルト&キッズを制したATOSグアムは来年のマリアナスプロ・ジャパンに大挙して遠征予定。ジム代表のマイク・カルブリード、チーフインストラクターのジョン・メノもともに来日予定となっている。
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto