コロナ禍以前に開催されていた「マリアナスプロジャパン」が3年ぶりに復活開催された。
今大会の成績優秀者にはグアムで開催されている「マリアナスオープン」のトラベルパック(航空券&ホテル)が贈呈され、大会に招聘選手として出場できる特典があるのが人気となっている要因。
過去の大会ではトーマス・ミッツやリダ・ハイサム、佐野貴文らがマリアナスプロジャパンで優勝し、グアムの大会に出場している。
そんなマリアナスプロジャパンだが、今大会からはグアム政府観光局の協賛があり、さらに豪華になって再開された。
トラベルパックはアダルト紫帯~黒帯のオープンクラス優勝者と、マスター1黒帯と女子アダルト黒帯のオープンクラス優勝者、そして各カテゴリーのチーム優勝を果たしたチームに贈呈されることになっており、そのトラベルパックの総数は12名分。
このトラベルパック争奪戦ともいえる各カテゴリーのオープンクラスの決勝戦の激闘の数々をレポートしていく。
アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
○グラント・ボグダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)
vs
×トーマス・ミッツ(CARPE DIEM)
過去にKIT5で対戦した際はトーマスが勝利しているが、1年以上ぶりの再戦ではグラントがテイクダウンし、2-0で勝利。
マスター1黒帯オープンクラス決勝戦
○ホジェリオ・クリスト(EVOX BJJ)
vs
×ジョン・チュンヤ(OVERLIMIT BJJ CHAINA)
本来はマスター4のホジェリオがグアム行きを狙ってマスター1で出場も盤石の試合ぶりで優勝。決勝戦は腕十字で一本勝ちした。
【試合動画】「マリアナスプロジャパン2023」
マスター1黒帯オープンクラス決勝戦
×ジョン・チュンヤ
vs
○ホジェリオ・クリスト
1:26 腕十字 pic.twitter.com/ErIp1u9vJD— Jiu Jitsu NERD (@Jiu_Jitsu_NERD) April 4, 2023
アダルト茶帯オープンクラス決勝戦
○エリック・メネギン(IGLOO)
vs
×マイケ・オオウラ(IGLOO)
茶帯オープンの決勝戦はIGLOOのエリックとマイケでクローズアウト。じゃんけんで勝ったエリックが優勝となっている。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
○岡明大(PATO STUDIO)
vs
×白坂奏(CARPE DIEM)
ともに柔道をバックボーンとする両者の試合は立ち技の攻防で膠着のペナルティが入るも、最後は岡が白坂を絞め落とす劇的な結末に。
【試合動画】「マリアナスプロジャパン2023」
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
○岡明大
vs
×白坂奏
送り襟絞め pic.twitter.com/CetuesuMUH— Jiu Jitsu NERD (@Jiu_Jitsu_NERD) April 6, 2023
女子アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
○フェルナンダ・クリスト(EVOX BJJ)
vs
×ジェローニ・グンダオリ(ハイツアカデミー)
ムンジアル2年連続のメダリストであるフェルナンダの強さは相変わらず。グアムの刺客・ジェローニをトーホールドで一蹴した。
【試合動画】「マリアナスプロジャパン2023」
女子アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
×ジェローニ・グンダオリ
vs
○フェルナンダ・クリスト
2:20 トーホールド pic.twitter.com/Ng9DP11UQk— Jiu Jitsu NERD (@Jiu_Jitsu_NERD) April 4, 2023
キッズ部門のチーム優勝はCARPE DIEM MITA。CARPE DIEM MITAはキッズキャンプなども行っており、キッズ柔術家の育成に力を入れており、この結果にも納得だ。
女子のチーム優勝はINFIGHT JAPAN。かねてよりINFIGHT JAPAN代表のヘナート・シウバの愛娘たちが大会で好成績を残しており、それがこのチーム優勝に繋がった。
アダルト部門のチーム優勝もINFIGHT JAPAN。INFIGHT JAPANは女子とアダルトでチーム優勝を果たし、2つのトラベルパックを獲得している。
マスター部門のチーム優勝はOver Limit BJJ。Over Limit BJJは国内よりも韓国や中国、フィリピンの支部の選手たちが大挙参戦して活躍していたのが勝因だ。
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto