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【ASJJF】『アジアンオープン2022』色帯レポート|ダニーロ&カウアンがそれぞれWゴールド


アジアンオープンの色帯をまとめて紹介する。

愛知で開催された今大会は参加者の半数以上を日系ブラジリアンたちが占めていた。

日系ブラジリアンコミュニティが多数点在する中部地区における大会参加者の日本人と日系ブラジリアンの比率はおよそ3:7〜4:6ほどではないかと推測される。

そういった日系ブラジリアンの中で突出した存在感を見せていたのがダニーロ・ハマザキとカウアン・タニノの2人だ。

ダニーロは東京・三田のCARPE DIEM MITAの所属だが、もともとは静岡県浜松市で柔術のキャリアをスタートしており、東京在住となってからもたびたび里帰りを兼ねて中部地区の大会に遠征して出場している。

今大会ではライトとオープンクラスで優勝してWゴールドを獲得したが、持ち前のアグレッシブな試合スタイルはいつも通りだったものの、対戦相手に警戒されてか極めての勝利は少なかったのは残念だった。

そのダニーロとは対照的だったのが紫帯Wゴールドのカウアン・タニノで、カウアンはヘビー&オープンクラスで優勝したが、その中で一本勝ちを逃したのはオープンクラス準決勝のvsルアン・マルケス戦の1試合のみ。

カウアンの場合はいかに対戦相手が警戒しようとも左右にフェイントをかけながらのパスガードで翻弄しつつ、相手の一瞬のスキを突いて極めるという場面が多数見られた。

さらに今大会では翌週にプロ柔術出場を控えていたこともあり、あえて短期決着をせずに自分の動きを確認するかのような試合展開をしていたのが印象的だった。

ダニーロは20歳でカウアンはまだ10代後半という若手の有望株で、近い将来にこの2人が黒帯になった暁には日本の柔術シーンを席巻していくのは想像に難くないところだろう。


茶帯のライトとオープンクラスの決勝戦はともに同じ顔合わせに。ダニーロ・ハマザキ(CRPE DIEM)が山下健士(Jiu Jitsu Gym Trinity)に2連勝でWゴールド達成。


茶帯ライトの3位にははるばるモンゴルから遠征してきたムンクトール・ダヴァードルジ(モンゴリアンBJJ)が入賞。今大会にはモンゴルの柔術ナショナルチームから大挙参戦していた。


ワンマッチ決勝戦だった茶帯ルースターは柴田宏太(カーロストヨタ)が日系ブラジリアンのアパレシド・ユキオ(EVOX BJJ)から勝利して金メダル獲得。


茶帯ライトフェザーもワンマッチ決勝戦で、この試合は片野創太(CARPE DIEM HOPE)が得意とする三角絞めをグレゴリー・タナカ(Impacto BJJ)に極めて一本勝ちで優勝。


本来はワンマッチ決勝戦だった紫帯ルースターだが、対戦相手がN/S(ノーショウ=会場に現れず)で不戦勝となった坂留知弥(RRT)が勝ち名乗り。


積極的に試合参戦している木村謙太(トライフォース大阪)が紫帯ライトフェザーのワンマッチ決勝戦を勝利して優勝。加藤聡志(マーシャルアーツクラブ中津川)から2-0で勝利。


アダルト紫帯フェザーもワンマッチ決勝戦で井田黎(UJJC)が堀部達也(HY BJJ)をサドンデスの延長戦の混戦を制して優勝を決めている。


現在は群馬のINFIGHT JAPAN所属となったメキシコ人のセサール・ゴンザレスが遠征出場。藤島隼弥(Impacto BJJ)に三角絞めを極め、一本勝ちで優勝した。


紫帯ヘビー&オープンクラスの決勝戦で2連戦したカウアン・タニノ(福住柔術)とウイリアン・サイオ(飛翔塾)の両者だが、2試合ともカウアンが一本勝ちでWゴールド獲得となった。
【試合動画】ASJJFアジアンオープン2022:ウイリアン・サイオvsカウアン・タニノ【ブラジリアン柔術】


紫帯オープンクラス3位のルアン・マルケス(TREE BJJ)は今大会で唯一、カウアンに一本勝ちを許さなかった。カウアンとルアンは海外ではサンディエゴのATOS HQの所属で手の内を知った仲だ。

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Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto
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