12/10(土)、静岡県浜松市の浜松武道館で開催された㈱ムンディネロ主催「ブルテリアオープン2022」。
コロナ禍以降はキッズ大会のみを主催していた㈱ムンディネロがオトナの大会を開催するのは2020年以降では初めて。
それだけに大会を待ち望んでいた選手たちのエントリーが殺到し、最終締め切りを待たずして早々に早期締め切りとなっていた。
また今大会は会場側の要請もあり、参加者数を限定しての開催だったため、お昼休憩を挟みつつも午後の早い時間帯にあっさりと終了し、夕方を待たずして撤収まで終わっていた。
会場には大晦日のRIZINでの大一番を控えたサトシ・ソウザも姿を見せ、またブラジルから来日中の長兄・マウリシオもおり、久しぶりにボンサイファミリー兄弟が顔を揃えた。
今大会はボンサイ柔術の本拠地ともいえる静岡県浜松市での開催ということもあり、ボンサイ勢が大挙参戦し、チーム優勝も果たしている。
最近のボンサイ柔術はMMAでの活躍ぶりが目立っていたが、本業ともいえる柔術での好成績はまさに面目躍如といえるだろう。
2023年には3年ぶりとなるコパブルテリアの再開や、キッズ大会の開催を予定している㈱ムンディネロ。
JBJJFやSJJJF、ASJJFなどの連盟主催大会とは一味違ったトーナメント運営で開催される㈱ムンディネロ主催大会は今後どのような存在感を見せていくかに注目だ。
マスター1黒帯フェザー決勝戦
○加古拓渡(GSB)
vs
×ヴァンダレイ・タカサキ(BJJ CORE JAPAN)
いま最も大会に出ている黒帯がこの加古だ。今大会では難敵・パンテーラを4-4/1-0という接戦の末に下して優勝を果たした。
マスター3黒帯ミドル決勝戦
×ユーリン・ウォン(カーロストヨタBJJ)
vs
○アサダ・トシオ(BJJ CORE JAPAN)
台湾から来日のユーリンを4:23 絞めで一蹴したアサダ。年末年始を休み返上で練習して減量しヨーロピアンをライト級で出場予定。
アダルト茶帯フェザー決勝戦
○ペドロ・ナカノ(EVOX BJJ)
vs
×エリック・メネギン(IGLOO)
いまMMAにフォーカスしている“ドゥンガ”ことペドロが東京からソロ参戦のエリックから0-0/2-0で勝利して金メダル獲得。
アダルト紫帯ルースター決勝戦
○氏原魁星(ボンサイ)
vs
×金光優真(JAWS JJ)
紫帯になってからはやや苦戦が続いていた氏原だが今大会では動きの良さを見せ、0:58 絞めで秒殺一本勝ち。
アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
×井熊祐志(BJJ CORE JAPAN)
vs
○斉藤晶(INFIGHT JAPAN)
日系ブラジリアンが大多数を占めるINFIGHT JAPANのレアな日本人メンバーの斉藤がポジショニングの巧みさで0-9で完勝。
アダルト紫帯フェザー決勝戦
○ファビオ・ハラダ(INFIGHT JAPAN)
vs
×内山拓真(ボンサイ)
ファビーニョもいまはMMAを主戦場にしており柔術出場は3年ぶりぐらいか。試合は2-0/1-0で勝利し大会後に茶帯に昇格。
アダルト紫帯ライト決勝戦
×田中凌太(CARPE DIEM HOPE)
vs
○ケルビン・ルイス(BJJ CORE JAPAN)
クサノチームからBJJ CORE JAPANに移籍してきたケルビンが0-4でミドルを制し、来年のヨーロピアンに出場に向け好調をアピール。
女子アダルト紫フェザー決勝戦
○ヘナータ・ハルミ(INFIGHT JAPAN)
vs
×ジュリアンナ・ラウレンチーノ(ボンサイ)
先月のASJJFアジアンでも対戦した両者だが、リベンジ狙いのジュリアンナをヘナータが7-0で返り討ち。
女子アダルト紫帯ライト決勝戦
○アユミ・カナシロ(ボンサイ)
vs
×渡邊恵(Jiu Jitsu Gym Trinity)
この対戦もASJJFアジアンでのリマッチで、今回は14-0でアユミが勝利し連勝&優勝を決めた。
女子アダルト青帯フェザー決勝戦
×森志穂(GSB多治見)
vs
○吉永愛(パラエストラ岐阜)
女子青帯で頭一つ抜けた実力を見せている吉永は1:04 腕十字を極めて一本勝ちで優勝。
チーム優勝はボンサイ柔術。地元・浜松での開催で大挙参戦したボンサイ所属の選手たちだけに、この優勝は納得の結果だろう。
久しぶりに兄弟が揃ったソウザファミリー。左から長男・マウリシオ、次男・マルコス・ヨシオ、三男・ホベルト・サトシ、そして四男のムリーロ・タケシ。この他に長女のクリスチアーニ・ユカリがいる。
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto