ワールドマスター放浪記①/旅の様子を皆様にお伝えしつつ、今後海外参戦をご検討されているどなたかのご参考にでもなりますと幸いです。
初めまして。EnjoyBjjLife代表およびIMPACTOBJJの松井
私の柔術lifeはかれこれ、15年目に突入。
なんだかんだでまた愛知県に戻り、
コロナ禍になる直前、丁度2年前にロサンゼルスにて開催された"SJJIF world champion ship"にて茶帯マスター1フェザー級にて2位となり、黒帯に。コロナ禍となりかれこれ2年程、試合に参戦する事ができませんでした。
そして今回「どうせ黒帯デビュー戦になるのだから、思い切って
「World Master 2021 IBJJF JIU-JITSU CHAMPIONSHIP(以下ワールドマスター)」
に行ってみよう。ヨースキ先生も行くし」というくらいのノリと勢いで、参戦に至ったわけです。
出国前から帰国まで、サプライズとハプニングが絶えない遠征となりましたが、一生に一度きりの黒帯デビュー戦。とても記憶に残る素敵なモノとなりました。
そんな旅の様子を皆様にお伝えしつつ、今後海外参戦をご検討されているどなたかのご参考にでもなりますと幸いです。
今回、IMPACTOBJJからワールドマスターへの参戦予定者は、私も含めて5名の予定でした。
2021年6月頃から、ラスベガス行きの航空券を各自手配し始め、あとは日本の水際対策情報更新を見守るばかり。で、あったはずだったのです...,
2021.8月、ラスベガス行きの航空券のフライトが、全員分キャンセルに!?航空券は、早期購入の方が安く手配できる為、誰もが早期購入して少しでも遠征費を抑えようとしています。それが今回キャンセルになった訳です。そう、またイチからやり直し。仕方無く、全員航空券を購入し直しました。やや値上がりした航空券を。。。
そもそもアメリカ遠征という事で、今回準備すべき事が何点かありましたので、簡単にご紹介致します。
◆ESTA:
アメリカ入国の際に、事前にウェブ申請が必要なモノ。遅くても1週間前にはやっておいた方が良さそうです。
◆eTA:
カナダ経由の場合は、アメリカ同様にこちらもウェブ申請が必要です。(私は今回カナダ経由でした)
◆変圧器:
スマホ充電くらいであれば、必要無いですが、ドライヤーなど電力消費の激しい家電を持ち込む場合はあった方が良いです。
◆ワクチンパスポート:
ワクチン接種券が発行された地域の役所より、発行。即時発行可能か否かは、地域により異なるようです。また、アメリカ側やカナダ側でも"2回目のワクチン接種から14日間経過しているものでなければならない"という注意点もありました。成田空港出国・カナダ乗り継ぎの際に、提示を求められました。
◆PCR陰性証明書:
入国72時間以内のものでなければなりませんでした。成田空港出国・カナダ乗り継ぎの際に、提示を求められました。
◆外貨とクレジットカード:
空港のテナントや銀行は、夕方には閉まります。そしてワールドマスターの会場内は、ほぼクレジットカード決済のみのテナントでしたので、必需品となります。ちなみにホテルでも、本人確認という意味も含めてクレジットカード決済しか受け付けていない、というホテルが多いようです。今回宿泊したホテルも、同様でした。
と言うわけで、最終的に準備は万端になっていたのですが、フライトがキャンセルされまくり、そして値上げされまくり。。。
最終的に2021.10月時点では、約¥100,000の往復航空券が¥140,000程になりまして、更には帰国してから10〜14日間の自宅待機期間があると言う事で、遠征者も私とヨースキ先生の2名に。。。
そもそも水際対策次第では、ホテル隔離とかになるのか?と不安ではありましたが、無事にこうして生きて帰って来れている事にホッとしております。
【出国当日】
帰国後から公共交通機関が使用できない上に、自宅待機期間が10〜14日という事で、ヨースキ先生宅に朝8:00集合。そのままヨースキ号にて、成田空港へ出発。早速忘れ物があったりと、楽しい道中でした。
道中、トーナメント表が確定していると気付き、確認する事に。すると。。。
"PAULO"って誰だ??
ヨースキ先生に確認すると、、、"パウロミヤオ"だと。
「なぬーーーーー!?!?!?」
私が柔術を始めたのがかれこれ、14年前。パウロミヤオはその時から既に超有名人の茶帯で、当時白帯の私からしてもベリンボロのレジェンド。そんな有名人と初戦から戦えるだなんて、夢にも思いませんでした。しかも、これが私の黒帯デビュー戦。落ち着ける訳がありません。ヨースキ先生も、爆笑。頑張れ!とか言う前にとりあえず爆笑でした。
夕方頃に成田空港へ到着し、手荷物検査に進むも、利用客が皆無。。。と言うより、ヨースキ先生と私の2人だけ。テナントもコンビニ以外、閉まっている状態。
現在コロナの影響により、夕方以降のフライトを殆ど運営させていないそうです。故に、テナントも早めに閉めざるを得ないとの事。いやいや、せめて両替所ないの...??...ありました、ギリギリセーフ。
これで何とか一安心。
フライトしてから直ぐに爆睡し、あっという間にバンクーバー→ラスベガスに到着しました。
成田空港とバンクーバー空港の夕方は、利用客がほぼ居なかったのに対して、流石はアメリカラスベガス。所々にスロットマシーンが設置されており、利用客もそこそこ。皆さんマスクもちゃんと、付けておりました。
荷物受取所で自分達の荷物を待っていると、ヨースキ先生の柔術オーラが溢れ出ていたのか、とある2人組に話しかけられました。
「もしかして、ブラジリアン柔術の人??」
この方々も世界選手権参戦の為に、カナダからいらしたそうです。近くて羨ましいー!!
上記の写真の内、ヨースキ先生の隣の方は後に、私の試合当日にも奇跡の再会を果たします。
YouTubeチャンネルも是非ご覧下さい。
荷物を受け取った後は、タクシー乗り場ではなく「
アメリカではタクシーよりもUberが主流で、価格もUberの方が割安。空港運営との連携もしっかりしており、スマートフォンから各自でUberを呼び、空港の乗り場で待つというスムーズさ。あっという間に、ホテルに到着出来ました。
日本とアメリカとの時差は、日本よりも-16時間がアメリカとなります。
日本を18:30に出国し、ラスベガス入りが14:00頃だったかな??
夜はヨースキ先生のご友人が営まれている「Fredson Paixao Academy」へ。入り口に看板が無かった為、間違えてレスキュー隊の事務所へ行ってしまったりしましたが、何とか道場へ到着。ヨースキ先生も、フレディソン先生との感動の再会を果たしました。
試合は、私が2日後でヨースキ先生が3日後。それまでは夜と朝の練習に参加し、体重を含めた最後の調整となります。
そんな感じで初日の練習が終わり、買い出しへ。
流石はアメリカ。ヨーグルト関連も充実しており、とにかくプロテイン入りが当たり前。プロテイン10〜30gが入っており、しかも美味しそう。
時差ボケなんぞすっかり忘れて、食べ比べ飲み比べをしていました。
という事で、世界選手権遠征ラスベガスの初日が終了。
翌朝、練習からのスタートとなります。
ワールドマスター放浪記は、まだまだ続きます。
是非次回もお楽しみ頂けますと、幸いです。 よろしくお願い致します。
Photo and text by EnjoyBjjLife 松井正行/Masayuki Matsui