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こんにちは。
IMPACTOBJJの松井です。
今回はいよいよ、パウロミヤオと戦いの様子を、細かく書いていきたいと思います。
試合映像を観ましたが、実際に対戦した人しか分からない出来事が多々ありました。
まず前回の放浪記は、以下の写真で終わりました。
これ、試合開始30秒前の様子です。
しかも、世界選手権。
前代未聞だなと、自分でも思いました。
しかしそんな僕の頭の中は、
「世界王者との対戦、たった一度きりの人生なのだから、細かく記録に残しておこう!しかもYouTubeに!!」
緊張で完全に、思考回路がぶっ壊れております(´∀`)
そんな感じで、まもなく試合が始まります。
試合マットに入る直前、いつものルーティンとして、忍者座りからのマットを撫でる。
そして顔を上げて、立ち上がる。
そんな僕の正面には、ヨースキ先生達が。
この時、
「直前までYouTube撮影思考回路が壊れてたんだなぁ」
と考えていたくらい、不思議なほど冷静でした。
そして、試合開始3秒前には、審判と握手してパウロミヤオと握手。
え???
そんなにめちゃくちゃ深く挨拶してくれるの!?
自分自身も冷静すぎて、驚いてしまいました。
お互い、完全に集中力MAX。
自分で言うのもなんですが、実はタックルと引き込み、どちらか分からないようなフェイントが得意だったりします。
パウロミヤオの視線が、完全に僕の両襟を見ていたので、様子を見ているのだなとすぐに気付きました。
ここで先に引き込めたら、ベリンボロをされる前に有利なポジションにつけるような気がしてならない。
僕のパターンの中には、柔術家としてはかなり珍しいフットワークで引き込むという引き出しがあるので、こちらを選択。
奇跡の、引き込み成功(´;Д;`!!!!
あとは得意のラペラガードか、ラッソーガードに、、、
ん???
やばい!!!!
襟掴まれた!!!!
何なの、めちゃくちゃグリップ強いんですけど!!!!
待て待て待て待て!!!!グリップどころか、引き付ける力が尋常じゃない!!!!
いやもう、一気に殺気が伝わってきまして、一瞬で破壊されるんじゃないかと言う緊張感。
パスされそうになるも、少し雑に攻めてこられている感じがありました。
少し我慢してから際を見つけて、なんとかガードに戻すも、当然パスのアドバンテージを取られる。
いやはや、パスされなかっただけでも、もはや奇跡です(*´Д`*)
ヨースキ先生が
「いいよー!ラッソーガード作ってー!」
と言ってくれました。
アドバイスを聞く余裕、全然ありました。
ただ、この時思っていた事は
「先生!無理です(;∀;)足回しへの対処が、先読みされております!あと力、半端ないです!」
ここで、なぜか審判に一回マットから出るように言われました。
パウロミヤオがリストバンドを外していなかったので、僕も付けっぱなしだったと勘違いされたようです。
試合中に英語で話しかけてくるのはやめてくれー!!!!笑笑
ただでさえどう戦おうか考えてるのに、わからん英語で会話をされたら、パニックになるんだから!!!!涙
とりあえず、また引き込んでおくか、、、
と思っていたら
座ってきたー!!!!
いつも観ていた、パウロミヤオのパターン!!!!
5000%、ベリンボロしか来ないやつ!!!!
よし、ここでベリンボロに対抗してみよう。
待てよ?ここで立ってとりあえず、アドバンテージは取り返しておくか!
とまぁ、立ったわけです。
あれ、、、??
審判???
まさかの、ノーアドバン。
最初のシッティングが、ダブルガード判定じゃなかったようです。
なぬーーーーーー!?!?
そこから、パウロミヤオのベリンボロに対する執着心が凄まじいのなんの。
教則動画でよく観る体勢にされまして。
こりゃ、即座に回転して立ち上がり直そうと思ったのですが。。。
密着してきた!!!!
しかも、これまでの誰よりも密着する腕のパワーが強かったです。
グリップ力ではなく、単純に脇を締める腕のだけの絞り力。
一瞬でスペースが無くなった事を感じてしまいました。
この瞬間の動画が、IBJJFのInstagramアカウントでも公開され、コメントを見てみると
「パウロミヤオが2人いる!!!!」
とまぁ、なんと嬉しいコメント!!
これをキッカケに"マツイミヤオ"という技も生まれたのですが、それはさておき。
膝を絞める力もとんでも無く、一瞬で
スイープ2
パスガード3
マウント4
の合計9ポイントを奪われました。
いやそもそも、パウロミヤオにマウントを取られて、生きていられるの。。。???