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【INTERVIEW】記念すべき50回目の対戦を迎えた 坂本選手、坂東選手に聞いてみた!

2024年8月3日と4日、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子にて開催された第7回全日本マスター柔術オープントーナメントにて、まさに50回目の対戦を終えた選手たちがいる。
パラエストラ九州所属の坂東澄保選手とTokushima Escudoの坂本宗彦選手だ。
青帯から対戦を重ね、黒帯になった現在、今回の全日本マスター柔術オープントーナメントで50回目の対戦を果たした。

驚くことに、二人は初戦の内容や場所も覚えていた。
初回の対戦は2018年2月4日の第3回南日本柔術選手権にさかのぼる。
マスター4青帯ミドル級で対戦を果たした二人、その時は坂本に軍配が上がっている。
そこから対戦すること、50回。全国の大会に場所を問わずエントリーする二人の関係性やモチベーションについて聞いた。

同じようなタイミングで昇帯し、対戦をし続ける二人の関係性はどうなのだろう。
坂本は忖度しない関係性だが、仲良がよいし、お互いが気になると笑う。
坂東も、自分が昇帯が決まっている試合でも(坂本は)忖度なしで自分を負かしてくるんだと苦笑する。
練習会やセミナーでもよく顔を合わせるという二人は、同じようなことを講師に質問し、セミナー後のスパーはガチです!でも、お互いに応援しているんですと屈託がない。

柔術は競技人口がそれほど多くないというだけでなく、カテゴリーが細かく分かれていることで、同期とよべるような存在が試合に出続けていれば必ずいる。
それが、こうした現象を生んでいるかもしれない。
しかしながら、途中でやめてしまう選手も少なからず存在しており、黒帯までずっと同じメンバーで対戦し続けることができるというのはレアケースだ。

坂本も坂東も、自身の地元近辺だけでなく、日本中の大会にエントリーし、いわゆる「遠征」を常にしている選手たちだ。
先週九州で試合をした二人が、翌週北海道でまた試合ということも珍しくない。
遠征費やエントリー費もそれなりにかかるわけで、モチベーションはどう維持しているんだろうか。

二人とも、遠征してまで試合に出ているということに対して、ちょっとおかしい人だという認識はありますよと笑う。
柔術イコール生活で、モチベーションがどうこうというより、やりたくてやっているだけなんでという坂東に、坂本もうなずく。

三つ巴の場合などは一日で2試合ってこともありますから、次のオリンピックの時までには100回目の対戦が実現しているかもしれませんよ!と坂本は言う。
これからも、マスター世代の星として、二人には対戦し続けてほしい。また、100回目の対戦時にもぜひインタビューを実現させたい。

Photo and text by 柔術ナビ

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