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【JBJJF】『全日本ブラジリアン柔術選手権2022』紫帯レポート

JBJJF全日本の紫帯には今大会で最大の注目選手と言っても過言ではない選手がエントリーしていた。

それはボンサイ柔術のムリーロ・タケシ・ソウザだ。

ムリーロはかのボンサイファミリーの末っ子で、長男・マウリシオ、次男・マルコス、三男・ホベルト・サトシ、そしてこの四男・ムリーロ・タケシだ。

マルコスとサトシの間にクリスチアーニ・ユカリという長女もおり、この5人がボンサイファミリーの兄弟たちとなる。

このムリーロは2020年の2月に来日してから、ずっと日本で過ごしているが、もともと試合に対して積極的ではなかったこと、そしてコロナ禍で大会自体が少なかったということもあって試合出場の機会がなかった。

だが今大会には突如エントリーし、すでに並の黒帯を軽く凌駕するという実力を存分に発揮した。

ミドル級とオープンクラスにエントリーしていたムリーロはその全ての試合で一本勝ちして易々とWゴールドを獲得し、前評判通りの強さを見せつけていた。

オープンクラスの準決勝と決勝はボンサイ柔術のチームメイトとのクローズアウトとなったが、ミドルで3試合、オープンクラスでも2試合を戦って一本勝ちしているのだから、その実力を疑う余地はないはずだ。

ムリーロの次の試合出場はいつになるのかはわからないが、この強さならば紫帯はもちろんのこと、次の帯色である茶帯であっても圧勝するのは間違いないと思われる。


ルースター決勝戦
渋澤諒真(PATO STUDIO)
vs
福元大介(CARPE DIEM)
軽量級の試合はスイープ合戦となり、下になった選手がスイープし、また下になった側がスイープし返すという展開に。このシーソーゲームで6-6/2-1で1アドバン差で渋澤が制した。


ライトフェザー決勝戦
岡泉海(パラエストラ)
vs
中村元(リバーサルジム新宿Me,We)
圧倒的なアタック力を見せていた岡泉は3試合とも盤石な試合運び。決勝戦では6:48 腕十字を極めて一本勝ちし、前評判通りにきっちりと優勝。


フェザー決勝戦
ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)
vs
村瀬一晃(レナトゥス柔術アカデミー)
最近はMMAにフォーカスしており、ギありの試合は2020年1月以来というギレルメだったが、終わってみれば3試合連続の一本勝ちで、決勝戦は0:41 絞めを極めての秒殺だった。


ライト決勝戦
土屋皓仰(PATO STUDIO)
vs
黒谷善行(EVOX)
スタンドの攻防が続いていたが柔道仕込みの投げを決めてテイクダウンすると、そこから素早く腕十字を極めた土屋が3:51 一本勝ちでライト級を制覇。


ミドル決勝戦
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ柔術)
vs
嵯峨健史(TKエスペランサ)
ついにボンサイ柔術の秘密兵器がベールを脱いだ。柔術界のロイヤルファミリー・ボンサイ一家の末弟は来日してから初めての試合でブランクが危惧されたが3試合とも極めきっての圧勝ぶり。


ミディアムヘビー決勝戦
浅見拓哉(ストライプルオハナ)
vs
木戸健太(PATO STUDIO)
すでにマスター世代ながらアダルトでも結果を残した浅見はセコンド陣からも高評価。テクニックで体力差・年齢差を覆せるのは柔術ならではだ。


スーパーヘビー決勝戦
田中大成(IGLOO)
vs
細川泰昭(トライフォース)
昨年の紫帯Wゴールドの田中は階級を上げてスーパーヘビーにエントリーしワンマッチ決勝戦に挑み、この試合でパスガードを決めて5-0で金メダルもオープンクラスは連覇ならず。


ウルトラヘビー決勝戦
アレキサンダー・ボールマン(藤田柔術)
vs
井手大心(ブロウズ)
100kg超えながら素早い動きを見せていたアレキサンダー。体重差を有効に使いながらトップからのポジショニングで優位に試合を進め、決勝戦は4-0で勝利。


オープンクラス決勝戦
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ柔術)
vs
ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)
ムリーロはここまで全試合を、ギレルメも1試合を除き、一本勝ちで決勝戦まで勝ち上がってクロースアウトして1&2フィニッシュ。優勝はムリーロ、準優勝がギレルメとなった。


オープンクラスは大本健悟も入って準決勝と決勝戦をボンサイ柔術でクロースアウト。いまMMAシーンを席捲しているボンサイ柔術だが、その強さは柔術でも健在だ。

Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto

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