全日本、最後の大会レポは女子の試合をまとめて紹介する。
今大会の女子カテゴリーで一番の注目を集めていたのは日系ブラジリアンのフェルナンダ・クリストの黒帯デビュー戦だった。
フェルナンダは7月末に1年間巻いた茶帯を卒業し黒帯昇格したばかりの19歳で、色帯時代にはジュブナイル青帯でパンとムンジアルを制し、紫帯でヨーロピアンを2連覇している国内トップ選手の一角。
茶帯ではコロナ禍で海外大会の出場ができなかったためメジャータイトル獲得はならなかったが、黒帯を巻くに相応しい実績を残しているといっていいだろう。
そのフェルナンダと階級・無差別と2度に渡って対戦したのは2020年度のSJJJF&JBJJFの統一全日本王者・内山裕規で、結果的にいえばフェルナンダが2連勝を果たした。
フェルナンダvs内山のミディアムヘビーの階級別ではエゼキエルで一本勝ち、無差別では6-0の判定勝ちで、昨年度の黒帯全日本王者である内山を破ってWゴールド獲得のフェルナンダは鮮烈な黒帯デビューを飾った。
そして茶帯では無差別でJBJJF東日本王者の岸田カノンを破って優勝の菅里実がWゴールド、紫帯はMMAで活躍する青野ひかるが紫帯デビュー戦で無差別を制覇している。
またジュブナイル青帯では高本千代と須田萌里が階級と無差別で2連戦し、1勝1敗の戦績でイーブンとなり、今後もライバル関係は続いていきそうだ。
黒帯ミディアムヘビーとオープンクラスの決勝戦は内山裕規(CARPE DIEM)とフェルナンダ・クリスト(EVOX)の2連戦。フェルナンダは7月末に黒帯昇格したばかりで今大会が黒帯デビュー戦だった。
試合はフェルナンダが2連勝でWゴールド獲得。ミディアムヘビー決勝戦はマウントからのエゼキエルで6:04 一本勝ち、オープンクラス決勝戦は6-0のポイント勝ちで全日本王者に輝いた。
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色帯時代から幾度となく対戦している越後伊織 (DRAGON'S DEN)と村上彩 (CARPE DIEM MITA)のワンマッチ決勝戦だった黒帯ルースターは越後が送り襟絞めで9:08 一本勝ちで優勝。
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黒帯としてはJBJJF全日本初参戦だった石黒遥希 (CARPE DIEM)はライトフェザー決勝戦でベテランの芝本さおり (トライフォース)からパスガードを奪い3−0で勝利して優勝した。
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茶帯はライトフェザーとオープンクラスを制した菅里実 (CARPE DIEM)がWゴールド。ライトフェザーは倉持梨奈 (パラエストラ)
に、オープンクラスは岸田蘭音 (パラエストラ)に勝利している。
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紫帯フェザー決勝戦は山田海南江(IGLOO)と高本奈月(TATORU)の顔合わせで山田が勝利して優勝を決めた。山田がレスリング経験者でグラップリングの強豪として知られるがギありでも強かった。
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MMAで活躍中の青野ひかる(ストライプル)が紫帯オープンクラス優勝。階級別では敗れたものの、無差別で全日本戴冠。青野は今大会が紫帯デビューで柔術マッチは久しぶりだったが見事な勝利。
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ジュブナイル青帯では高本千代(高本道場)と須田萌里(SCORPION GYM)が階級と無差別で2連戦。ライトは高本が判定勝ちしオープンは須田が三角腕十字で勝利し1勝1敗のイーブンに終わる。
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Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto