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【JBJJF】「第15回全日本マスター柔術選手権」女子色帯レポート

いま柔術シーンで顕著なのが女性の競技人口の増加だ。

最近は柔術もカジュアルになり芸能人やモデルなどのセレブリティと呼ばれる人たちが柔術を始めるケースが散見されている。

これまではその高い安全性が売りの1つである柔術も格闘技であるために女性にはウケがよくないというのが定説であり、一説によると競技人口は男子に比べるとわずか10%以下というデータもある。

だが前述した通りに芸能人やモデルたちが柔術を始めたことにより、そのハードルはぐっと下がって、一般の女性にまで柔術層が広がりを見せていったのだ。

それも二十代のアダルトではなく、三十路やアラフォーなどの世代にまで広がっていったのは大きなことだろう。

特に結婚・出産を経て子育てがひと段落した女性たちが試合に出ている姿は同年代にとって心強いものがあるはずで、それが呼水となってさらに女性柔術家の人口の増加も期待できることは喜ばしいこと。

この流れはまだまだ続いていくことと思われ、またそうなっていくことを願ってやまない。


8月のアダルトの全日本も制した越後伊織 (DRAGON'S DEN)は今大会では女子マスター1黒帯ルースターのワンマッチ決勝戦で一本勝ちして優勝。7月は東日本、8月は全日本、9月は全日本マスターと3か月連続&3大会連続優勝の快挙。


女子マスター2黒帯ライトフェザーで優勝した杉内由紀 (ポゴナ・クラブジム)は練習仲間の深津佐和子 (DAMM FIGHT JAPAN)との対戦。ハイランクの女子選手はまだ少ないため、こういったことが起こってしまう。


昨年の全日本マスターでも優勝している増田優実 (トリスケリオン柔術アカデミー)は今年は階級を1つ上げて女子マスター3黒帯ライトで中村弥生 (T-REX柔術アカデミー)に勝利して2年連続優勝を決めた。


現在はプロMMAでも活躍する井上智子 (ストライプル茨城)が女子マスター2茶帯フェザーのワンマッチ決勝戦で勝利して優勝。澤田明子 (DRAGON’S DEN)を巧みなガードワークで翻弄した。


女子マスター4青帯ライトフェザー決勝戦、溝口麻美子 (DRAGON’S DEN)と名取真由美 (X-TREME EBINA)の対戦は溝口が勝利。溝口は過去にパンクラスやDEEP JEWELSで活躍したプロMMAファイター。現在は柔術に専念し頑張っている。


ママさん対決となった女子マスター1紫帯ルースターのワンマッチ決勝戦、鎌田有理枝 (フィジカルスペース)と黒川彩乃 (OVER LIMIT BJJ)の試合は鎌田が勝利して優勝。軽量級だけに互いのガードワークの攻防が見応えあった。


アダルトでも活躍する高崎栞(X-TREME EBINA)はヒザの不調がありながらも柔道仕込みの力強い寝技でトーナメントを勝ち抜いて優勝。結婚して名前が高崎から石垣に変わっており、公式結果は本名の石垣栞となっている。


8月の全日本では青帯で優勝し大会後に紫帯となった東陽子 (リバーサルジム新宿Me,We)が今大会で紫帯デビュー。女子マスター1紫帯オープンクラス決勝戦を一本勝ちして全日本に続き全日本マスターも優勝した。

 


女子マスター2青帯でフェザー&オープンクラスのWゴールド獲得の日向野知恵 (トライフォース)。どちらもワンマッチ決勝戦だったが、しっかりと勝利して昨年は準優勝だった雪辱を果たす。表彰台ではいつものように無表情でWピース。

Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto

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