NEWS ALL

【JBJJF】『全日本マスター柔術オープントーナメント』レポート

今年２月に開催された「全日本マスター」はJBJJF主催としては最大規模の大会だ。

その「全日本マスター」オープン大会として7/9-10の２日間に渡って開催されたのがこの「全日本マスターオープン」だ。

会場となった愛知県武道館では今大会の前週にSJJJFのドゥマウインターナショナルが開催されており、そちらは1日で延べ人数で1000人もの参加者を集めていた。

今大会の初日は無差別と女子、２日目は階級別の試合が行われ、階級＆無差別を合わせると700人を超える参加者があり、負けず劣らずの盛況ぶりだった。

中部地区といえば日系ブラジリアンのジムが多数あることで知られており、今大会にもジムの代表クラスのビッグネームが多数参戦して大きな注目を集めていた。

また名古屋を拠点とする加古拓渡は自らに課した３週連続試合出場の最終戦を一本勝ちで優勝し、３大会連続優勝で有終の美を飾っている。

JBJJFは今大会と同様に「全日本選手権」のオープン大会の「全日本オープン」を８月末には東京で開催予定となっているので、そちらも盛り上がるのは間違いないだろう。

マスター1黒帯フェザー決勝
○加古拓渡(GSB)
vs
×ルーカス・タヒラ(EVOX BJJ)
３週連続試合出場の加古は最終戦でルーカスとのワンマッチ決勝戦に挑み、1:32 フットロックで一本勝ち。３大会とも優勝を果たす。

マスター1黒帯ライト決勝
○チャールズ・ガスパー(BJJ CORE JAPAN)
vs
×小助川拓也(GRIP JIU-JITSU TEAM)
まだアダルトでも充分に戦えるチャーリーはマスターカテゴリーでは突出した強さ。この決勝戦は15-0という大差の判定勝ち。

マスター2黒帯ルースター決勝
○戸所誠哲(パラエストラ岐阜)
vs
×佐藤智彦(トライフォース)
ＡＪＰのアジアランキング１位を獲得したこともある戸所もベテランの域に差し掛かったが、まだ強さは健在で5-0で金メダル獲得。

マスター3黒帯ライト決勝
×アサダ・トシオ(BJJ CORE JAPAN)
vs
○中村大輔(PATO STUDIO)
２月の全日本マスターでも対戦した両者の再戦はまたも中村が勝利。0-6で敗れたアサダは試合後に帯を投げるなど悔しさを隠さず。

マスター3黒帯ミディアムヘビー決勝
○ヨースキ・ストー(Impacto Japan BJJ)
vs
×石川史俊(CARPE DIEM)
ミディアムヘビーに階級アップのヨースキだが、対格差を問題にせず全試合一本勝ちで優勝。決勝戦は4:51 絞めを極めた。

マスター4黒帯ルースター決勝
○澤田真琴(DRAGON'S DEN)
vs
×小野信(SPLASH)
全日本マスター＆全日本マスターオープンと連覇した澤田は９月にラスベガスで開催のワールドマスター出陣、好成績を期待。

マスター4黒帯ライト決勝
○ホジェリオ・クリスト(EVOX BJJ)
vs
×伊藤洋邦(JAWS JJ)
圧倒的な強さだったホジェリオは３試合とも一本勝ちでトーナメント制覇だが、すのすべてが１分以内に極め切るというのは驚愕。

マスター4黒帯ミドル決勝
×福住慎祐(福住柔術)
vs
○高本裕和(高本道場)
無観客大会「KIT」以来の再戦となったこの試合だが、結果はまたも高本の一本勝ちで1:55 レッグスプレッドで極めている。

マスター5黒帯ライトフェザー決勝
×福本吉記(クラブバーバリアン)
vs
○宇原浩一(NR柔術)
安定した強さだった宇原はポジションを奪ってからのキープ力がお見事。2-0での勝利だったが危なげない試合ぶりは流石だった。

マスター5黒帯フェザー決勝
○吉永博之(パラエストラ大阪)
vs
×古川貴義(CARPE DIEM)
準決勝、決勝戦ともにヒザ十字を極めて一本勝ちで優勝の吉永は極めのチャンスを見逃さない勝負勘がさえ渡っていた。

マスター5黒帯スーパーヘビー決勝
×服部幸徳(小川柔術)
vs
○森本猛(GROUND CORE)
重量級のスキンヘッド対決は森本が1:42 絞めを極めて一本勝ち。森本は前日の無差別では敗れていたが階級別はしっかりと優勝。

大会概要
2022年7月9日−10日（土日）愛知県名古屋市・愛知県武道館
大会名：第5回全日本マスター柔術オープントーナメント

Photo and text 橋本欽也／Kinya Hashimoto

JBJJFの今後の大会