7月2日(土)中央区立総合スポーツセンター 武道場で開催される『第10回全日本ノーギ柔術選手権』。
昨年9月4日に開催された第9回大会(エスフォルタアリーナ八王子で全日本ノービスと同時開催)は、コロナ禍で2年ぶりの開催だったこともあり”NO-GI熱”が高まった大会だった。
【JBJJF】「第9回全日本ノーギ選手権」アダルトエキスパートクラスレポート の記事はこちら
また今年のJBJJFの大会では、4月8日『東京柔術オープントーナメント〔ノーギ部門〕』、4月30日『全日本ノーギ柔術オープントーナメント』、5月22日『東日本ノーギ柔術選手権』、5月29日『西日本ノーギ柔術選手権』と頻繁にノーギ大会が開催されている。
【JBJJF】『全日本ノーギ柔術オープン2022』レポート の記事はこちら
【JBJJF】『東日本ノーギ柔術選手権2022』レポート の記事はこちら
そんな中今大会は、以前までのようなビギナー、アドバンス、エキスパートの自己申告制のカテゴリーではなく”帯別カテゴリー”での開催となった。
5月の浜島さんにズバリ聞いてみた!動画でその辺のことをお聞きしていました。
それに伴い何よりも試合時間が、道着部門と同じになったこととアダルト茶・黒帯のルールにヒールフックなどが適用されることが大きな変更点になる。
競技ルール
・本大会はIBJJFルールに準ずる帯カテゴリー・試合時間・競技ルールにて実施されます。
・ユニフォーム規定はJBJJFノーギユニフォーム規定にて実施されます(下記参照)
*『IBJJF NO-GIアダルト茶・黒帯ルール』では『IBJJF茶・黒帯ルール』で禁止された以下の項目の使用が可能となります。
・ヒールフック
・膝をねじって極める行為
・ニー・リーピング ※ニー・リーピングの定義はIBJJFルールブックP.32を参照
・ストレートフットロックを掛けた足を、攻撃を受けていない足の方向へねじる行為
・トーホールドで足に外向きの圧力を加える行為見どころを帯のカテゴリー別に書いていきたいと思う。
〜JBJJF大会ページから転載〜
青帯
青帯は、体重カテゴリーで7名と最大のトーナメントとなったライトフェザー級を取り上げたい。
柔道がベースでグラント・ボグダノフの弟子で全日本選手権で準優勝の青木雄哉(ALMA FIGHT GYM LIFE)と出場大会はほぼ入賞している実力者の時任飛鳥(CARPE DIEM)の闘いに注目したい。
2人とも立って良し寝て良しのオールラウンドな選手なだけに今大会での活躍も期待できるのではないかと思う。
紫帯
岩崎正寛の弟子でCARPE DIEM芦屋所属のフェザー級のタツノスケ(伏見達之介)とライト級のコタロー(為房虎太郎)のコンビに注目だ。
岩崎の指導力とネットワークで集まる強豪MMA選手たちの練習会に参加している2人の闘いを要チェックだ!
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そして昨年の全日本ノーギ柔術選手権アドバンスで得意の足関節で優勝を果たした楢山吉隆(トライフォース)、FINISH07でテクニシャンぶりを見せつけた八木隆志(今成柔術)の2人が対抗として活躍するはずだ。
茶帯
アダルト茶・黒帯は、ヒールフック、ニーリーピングなどが解禁されたルールの為そのための戦略に長けた選手が勝利する可能性が高いはずだ。
茶帯の注目は、ライトフェザー級プロレスでも活躍する”ブラッキー”橋本圭右(フィジカルスペース)、フェザー級のQUINTET参戦経験のある中島康輔(トライフォース)・”今成柔術の重鎮”長谷川孝司(今成柔術)、アマチュアQUINTET優勝チームのメンバーであるジョーダン・ロス(トライフォース)に注目だ。
黒帯
最後は黒帯のアダルトとマスターカテゴリーを紹介する。
アダルトフェザー級は、吉竹哲也(ねわざワールド)vs竹浦正起(CARPE DIEM)。
毎年レスリング技術を駆使して全日本ノーギで入賞している吉竹と最近積極的に他道場への出稽古を行っている竹浦の戦いは噛み合って名勝負となるはずだ。
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アダルトライト級は、樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)vs塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)。
全日本ノーギ柔術オープントーナメントのオープンクラスで優勝しノリに乗っている樋口と日本のトップ戦線を長く走り続ける塚田の一戦は勝負論のあるカードになった。
ひと時も目を離せないスピード感のある試合になるはずだ。
アダルトミドル級は、グラント・ボグダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)vs世羅智茂(CARPE DIEM)。
RIZINで連戦連勝中のグラントが出場だ。昨年王者の世羅がグラントのスタンドの強さ、極めの強さに対してどのような闘いになるのか注目したい。
マスターカテゴリーには、白木大輔(CARPE DIEM Nagoya)、西林浩平(PATO STUDIO)、坂本純(トライフォース)、藤田善弘(藤田柔術)とベテラン勢が参戦し見応えがある試合だらけとなった!
Photo by 橋本欽也/Kinya Hashimoto、八木沼志保/Shiho Yaginuma
Text by 新明佑介/Yasunori Shinmyo