5/21(土)、東京・八王子のエスフォルタアリーナで開催されたJBJJF主催の東日本選手権。
最近はJBJJFの大会は参加者が増加傾向にあり、今大会も全日本ノーギオープンが終わったばかりながらも6面での開催という盛況ぶりだった。
特筆すべきことは白帯と青帯のエントリーが多かったことで、これは最近になって柔術を始めた人たちが多いことが窺い知れる事象といえるだろう。
このような白帯&青帯の選手たちの活躍ぶりをレポートする機会はなかなかないが、大会の大多数を占めているのは、こういった人たちであることは知っていて頂きたいと思う。
そんな中、アダルト黒帯では興味深い顔合わせのワンマッチ決勝戦の2試合が行われた。
アダルト黒帯ライトフェザーではJBJJF全日本で黒帯デビュー果たした昨年のムンジアル茶帯シルバーメダリストの野村ユウマがガード巧者の井手智朗からパスガードを奪って勝利。
そしてアダルト黒帯ミディアムヘビーのワンマッチ決勝戦は昨年に台湾から帰国してCARPE DIEM青山に加入した石川史俊と東北の雄・後藤拓磨の初対決が組まれ、石川がスイープして制している。
また無差別は今大会の翌日に東京・錦糸町の墨田区総合体育館で行われたが、そちらでも熱線が繰り広げられていた。
このように階級・無差別と2日間に渡って開催された東日本選手権は4月に行われた東日本オープンに続き、大成功に終わっている。
アダルト黒帯ライトフェザー決勝戦
野村優眞(PATO STUDIO)
vs
井手智朗(X-TREME柔術アカデミー)
当初は野村の一人エントリーだったが、そこに井手が呼応し試合成立、ワンマッチ決勝戦となり、ガードに定評がある井手をパスした野村が3-0で勝利。
アダルト黒帯ミディアムヘビー決勝戦
石川史俊(CARPE DIEM)
vs
後藤拓磨(Flow Jiu-Jitsu)
最近ふがいない試合が続く後藤が出場も、引き込んだ石川にスイープされ先制ポイントを与えてしまう。そこから得意とする三角絞めを狙うも不発で2-0で石川が勝利した。
アダルト茶帯フェザー決勝戦
中島康輔(トライフォース)
vs
村瀬一晃(レナトゥス柔術アカデミー)
今大会で唯一組まれた茶帯の階級別は3人巴戦で、そこを勝ち上がった中島と村瀬の決勝戦は村瀬のディープハーフをパスした中島が3-0で制して優勝を決めている。
アダルト紫帯ルースター決勝戦
渋澤諒真(PATO STUDIO)
vs
鈴木翔太(トライフォース横浜)
全日本を2年連続で制し、今年のムンジアルに初出場する渋澤が渡米前の最終調整とばかりに今大会に出場。引き込んでスイープし2-0で勝利してロサンゼルスで開催のムンジアルに挑む。
アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
楢山吉隆(トライフォース)
vs
市村優(柳沢柔術)
楢山が市村に対してスイープでポイントを得て2-0で勝利してワンマッチ決勝戦を制す。楢山は全日本に続いての遠征出場だったが、今大会では金メダル獲得。
アダルト紫帯ライト決勝戦
平沼大和(パラエストラ東京)
vs
河合功太郎(シュラプネル柔術アカデミー)
柔道エリートで元・佐山道場の平沼は修斗にも参戦経験がある選手。今大会ではズバ抜けた実力者ぶりを発揮して3試合を勝ち抜いての優勝で決勝戦は15-2という圧勝ぶりだった。
アダルト紫帯ミドル決勝戦
手良向一嘉(トライフォースroots)
vs
吉田海斗(GROUND CORE)
この階級で優勝した手良向は1回戦は腕十字を極めて一本勝ちしたものの、続く決勝戦では決め手を欠き、膠着した試合展開に陥るも、0-0/1-1からレフェリー判定で僅差の勝利。
アダルト茶帯オープンクラス決勝戦
藤田大 (パラエストラ千葉)
vs
ブレイン・ドートン (CARPE DIEM)
オープンクラスは初日の階級別と会場が違うために出場選手がガラリと変わっていた。この決勝戦は藤田が3:43 エゼキエルで一本勝ちしたが、延々と仕掛け続けて極めきった執念の勝利だ。
女子アダルト青帯オープンクラス決勝戦
奥富夕夏 (リバーサルジム新宿Me,We)
vs
岡部可奈 (柳澤柔術)
いま女子の青帯で連戦連勝の奥富が今大会でも優勝し、全日本に続いての戴冠。全日本ノーギオープンこそ敗れたものの、それ以外の主要大会では優勝を総なめしている。
大会概要
2022年5月21-22日(土-日)東京都八王子市・エスフォルタアリーナ八王子
大会名:第9回東日本柔術選手権
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto
今後のJBJFの大会
6月 June | ||
26 | 第9回西日本柔術選手権(青・紫・茶・黒帯) | 大阪市立修道館 |
7月 July | ||
2 | 第10回全日本ノーギ柔術選手権 | 中央区立総合スポーツセンター |
9 | 第5回全日本マスター柔術オープントーナメント(男性/オープンクラス/全帯 女性/全カテゴリー) | 愛知県武道館 |
10 | 第5回全日本マスター柔術オープントーナメント(男性/階級別/全帯) | 愛知県武道館 |
17 | 第5回北陸柔術選手権 | 県営富山武道館 |
24 | 第1回全日本ノービス柔術選手権 | 港区スポーツセンター |
31 | 大阪国際柔術選手権2022 | 丸善インテックアリーナ大阪 |
8月 August | ||
11 | 第5回北日本柔術選手権 | 北ガスアリーナ札幌46 |
27 | 第8回全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント | 墨田区総合体育館 |
28 | 第12回四国柔術選手権 | 徳島県立中央武道館 |