全日本ブラジリアン柔術選手権の前である7月某日に駐日ブラジル大使館は、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の活動に賛同し、主要大会の後援をすることとなった。
JBJJFの活動が社会的に認められ、公共性の高さを評価してもらっての事だろう。
8月17日に駐日ブラジル大使館にて教育/スポーツ協力部のナポリタノ・レアンドロ氏とJBJJF常務理事浜島邦明氏のミーティングに同行した。
ナポリタノ氏は、自らも合気道や弓道を嗜む武道家で武道の研究に余念のない方である。そしてなんとブラジリアン柔術の祖である前田光世(コンデ・コマ)の青森県弘前市の生家にも行かれるほどの”マニア”である。
JBJJFの全日本格式の4大会(8月8日第22回全日本ブラジリアン柔術選手権、9月4日第9回全日本ノーギ柔術選手権、第12回全日本ノービス柔術オープントーナメント、9月24、25、26日第15回全日本マスター柔術選手権)の後援になることが決まった。
担当である教育/スポーツ協力部のナポリタノ氏は、「日本ブラジリアン柔術連盟とのパートナーシップは大使館にとって大事なことだ」と発言されていた。
JBJJF常務理事の浜島氏は、「大変光栄な事です。我々の活動が認められた結果だと思う。」と感慨深く語った。
大使館とJBJJFの最初の出会いは、2019年10月9日に遡る。
ヴァリグ・ブラジル航空日本支社営業部部長、TAMブラジル航空総支配人、株式会社アルファインテル取締役副社長を歴任したブラジリアン柔術黒帯である小野田孝英氏の紹介で関係がスタートした。
その後、リオオリンピックから東京オリンピックという流れの中で、2019年10月24日にブラジル選手団の事前合宿の受け入れ先ホストタウンの新座市立第二中学校の生徒15名にブラジリアン柔術をベースにした護身術を体験してもらうイベントを開催し、指導員を派遣した。
今後も駐日ブラジル大使館との連携でブラジリアン柔術の普及が大きく加速することを願いたいと思う。
Photo and text by 新明佑介/Yusuke Shinmyo