前編に引き続き草柔会岩手で行われているキッズ”芸術クラス”と展示会について代表の阿部宏司さんに頂いたレポートを掲載します。
前編を読んでから後編もご一読下さい!
【Special】キッズ芸術クラス「ココロのカタチ」レポート後編|阿部宏司(草柔会岩手) 記事はこちら
2022年1~3月に行った芸術クラス、展示会「ココロのカタチ」について
今年の1月、2月、3月は「ココロのカタチ」というタイトルで作品を制作し、3月には1週間作品展示会も開催しました。それについて紹介します。1月は紙粘土で子供達に自分のココロの形を作ってもらいました。
形が決まって無い物の「カタチ」を自分で作る。凄く難しいテーマだったと思います。
川村先生は最初悩んで手が止まっている子供達に
「最近嬉しいことがあった?じゃあその時のココロってどんな色をしていたかな?」
「逆に凄く悲しいことがあった時、親や兄弟とケンカしちゃった時、ココロはどんな風になった?」
「上手とか下手とかはないからどんどん紙粘土を触ってカタチを作ってみよう」
などと声がけをして徐々に子供達が制作を進めていきました。
子供たちが自分自身のココロと向き合って、各自の個性的なココロのカタチが出来上がりました。
2月は乾いた紙粘土の作品に絵の具で色を塗り完成させました。
制作の様子をYouTube動画で公開しています。ご覧ください。
(YouTube動画)(1) キッズ芸術クラス「ココロのかたち」 - YouTube
3月は出来上がったココロの入れ物を制作しました。全員同じ大きさの段ボールの内側を各自で装飾し、作品をその中に入れて段ボールを閉じました。外側は何の違いも無い段ボールに子供達が「のぞき穴」と「てらし穴」の2つの穴を作って、その段ボールを並べ展示会を開催。
展示会では観覧者がペンライトを持って子供達の作品それぞれのてらし穴から中をライトで照らし、のぞき穴から子供達のココロの中を覗き見るというやり方で一つひとつの作品をじっくりと見てもらいました。
子供達それぞれの作品を何度も何度も見たのですがどれも素晴らしく、特に卒業制作となった6年生達の作品からは何年も芸術クラスで活動する中での成長が作品に表れていて感動しました。
ココロとは何なのか?という大人にとっても非常に難しい問いに対し、子供達1人ひとりが自分なりの答えを考えて作品と向き合ったようです。
終わりに
今回、当アカデミーで行っている柔術と芸術両方のクラスで運営するキッズクラスについてご紹介させて頂きました。
子供達に色々な体験をしてほしい。と言いながら、実は大人の私と川村先生が子供達を通して色々な事を学ばせてもらっていて、毎回子供達とクラスを楽しんでいます。
盛岡ジムに通うキッズ会員は現在15名程で決して大所帯では無いですし、強さのレベルもキッズの選手育成に力を入れているアカデミーには到底及ばないと思います。今所属している子は1人も公式試合に出たことがありません。
しかし当アカデミーキッズ会員の退会率は極めて低く、今まで入会したほとんどの子が小学校卒業まで辞めずにキッズクラスに通っています。
(卒業した後もほとんどの子が中学生会員として残り、一般クラスに通っています)
キッズ達の本音を聞いたことがないので勝手な想像ですが、子供達にとって柔術ジムがただ格闘技の練習をする場所だけでなく、他の学校に通う色々な子と一緒に何か楽しいことをする場所になっているのかなと思います。
これからも様々な活動をキッズ達とやって行こうと思います。
活動の様子はSNSにも更新していますので、ぜひご覧頂ければ幸いです。
阿部 Twitter
道場 Twitter
芸術クラス講師の川村康徳さんのお店
「八満食堂コレコウジツ」
Instagram
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代表プロフィール
阿部宏司|Koji Abe
草柔会岩手代表
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黒帯
1984年生まれ 37歳
主な戦績
JBJJF
2017年第18回全日本ブラジリアン柔術選手権 茶帯ライトフェザー級、2位
2017年第11回全日本マスター柔術選手権大会 マスター1茶帯フェザー級、優勝
IBJJF
2018年 ワールドマスター柔術選手権 マスター1茶帯ライトフェザー級、優勝
□以前書いてもらった記事
【Special】多くの柔術愛好者の方が日々の柔術ライフをより楽しむためにルール講習会を受講する事をお勧めします。ルールを学ぶと日々のスパーリングのかけひきの面白さや、試合観戦時の楽しみも倍増すると思います|阿部宏司
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