NOBUSHIという道場名、いかつい風貌。にっこり笑うと可愛いキャラクターのような代表の松村威さん。
ただでさえ大きなギャップがあるのに更にその松村がライフワークにしているのがキッズ柔術なのである。
練習会は毎回盛況で子供達や親御さんへのホスピタリティの高さが話題になっている。
そんな松村が開催する新大会(第1回は12月29日に開催済み)があるということでお話を聞いてみた。
新明:「キング・オブ・ザ・キッズ」のコンセプトを教えて下さい。
松村:「キング・オブ・ザ・キッズ」は、キッズ柔術の大会を、約2ヶ月に一度の頻度で定期開催して参ります。キッズ柔術も単なる習い事から、毎日練習しプロを目指す子が存在するなど転換期を迎えており、柔道やレスリングをみても、子供にとって柔術の大会の機会は多いに越したことはないと思いました。
新明:キッズ柔術のアスリート化してきましたよね。ルールの特徴などありましたら教えて下さい
松村:はい、IBJJFブラジリアン柔術ルールに則り、年齢や階級も細かく分けておこないます。
この階級制で試合を成立させるのは至難の業ですが、子供は体重や年齢、帯色が違うと全然違ってきます。今回、参加者140名集まってくれましたが、次回は規模を拡大し200名を目標に開催して参りたいと思います。
新明:確かに私もJBJJF時代に試合成立させる為に先生方に電話かけまくっていました。ご苦労は想像できます。今後はどんな選手に出場してもらいたいですか?
松村:もちろん興味のある子全員に出場して欲しいですが、今まで一度も試合に出たことがない子、試合が怖いと思っている子には、ぜひ出場して欲しいと思います。
当大会は同年代・同階級にこだわり、「日頃の練習成果が報われる場」と思ってもらえるような大会にしていきたいです。特に普段から人数が少ない中学生や女子には、これを機に積極的に参加して欲しいと思います。
新明:良いですね!競技の裾野を広げる為には必要なことだと思います!松村さんがライフワークにしているキッズキャンプについても教えて下さい。
松村:キッズキャンプでは、子供たち約100名を集めて柔術スパーリング会をおこなっております。
人数が多くなりPCで組み合わせを作成していますが、うちも含めキッズの数がそれほど多くない道場にとって、大人数での練習体験はとても貴重です。
子供達は友達から学ぶことも多く、大人数での柔術キャンプで多くのことを学んでいるように見えます。
無料ですので、ぜひご参加くださいませ!
新明:松村さんのキッズ柔術について想いを教えて下さい。
松村:今は本当にレベルが上がり、大人顔負けの子が多数います。
ただ柔術最大の魅力は、たとえ体力が無い子でも、練習を通して彼らのペースで強くなっていくことにある気がします。今回の大会を通して、たとえ試合で負けても「挑戦する気持ちを持てた時点で勝者」と胸を張り、今後さらに頑張る子が増えて欲しいと思います。
新明:素晴らしい信念だと思います!柔術を通じて子供達が真っ直ぐ成長して欲しいです。それでは最後に今後も続く大会のPRをお願いします
松村:「キング・オブ・ザ・キッズ」は、今後定期的に開催して参ります。始めたばかりの子からトップを目指す子まで、幅広いご参加をお待ちいたしております。
キング・オブ・ザ・キッズ
https://www.kidscamp.jp/kok/
【プロフィール】
名前、ローマ字:松村 威 (Matsumura Takeshi)
生年月日:1978年7月28日
出身地:大阪
所属道場:ブラジリアン柔術アカデミー野武士
柔術歴:20年
主な戦績:
・2020年 JBJJF全日本マスター柔術選手権 優勝
・2021年 JBJJF全日本マスター柔術選手権 優勝
Interview by 新明佑介/Yusuke Shinmyo
Photo by KOK