橋本欽也のにっぽん柔術史〜あんなことこんなこと〜 【第8話/全12話】
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八木沼さん
毎月更新のこのコラムも2022年・2回目となり、終盤戦に差し掛かってきました。
これまで様々な日本柔術界の記念碑的な事柄をお伝えしてきましたが、今回もそんな日本の柔術史に残る記録的なことを紹介します。
柔術をやってる人なら誰もが憧れる最高峰の頂であるムンジアル。
日本柔術界の悲願は日本人で黒帯世界王者を輩出することですが、その頂は年々高くなっていることを実感してます。
なんせムンジアルに出るためにはIBJJFのポイントを貯めなければならず、このコロナ禍においては国内ではIBJJFのポイントを獲得する術はなく、海外大会に出て、尚且つ優勝・入賞しなければなりせん。
まだ渡航制限や帰国時の隔離などがある中、海外大会に出ることも大変だし、さらに出たとしても表彰台に乗らなければポイントは得られず徒労に終わることになります。
現状ではかのりのハードルの高さとなってるムンジアルは優勝うんぬんよりも、まず出ることでさえ至難の業となってしまってます。
そんなムンジアルの日本人黒帯の優勝ですが、悲願といいつつ、実は女子ではすでに実現されてます。
時は2014年、女子ルースター級で八木沼志保さんが日本人として初めてムンジアルの黒帯の部で初優勝を果たしました。
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