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【Special】多くの柔術愛好者の方が日々の柔術ライフをより楽しむためにルール講習会を受講する事をお勧めします。ルールを学ぶと日々のスパーリングのかけひきの面白さや、試合観戦時の楽しみも倍増すると思います|阿部宏司

11月20日&21日に「IBJJF RULES WEBINAR(ルールウェビナー)」が開催された。
主催はIBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)ではあるが、翻訳及び日本語での解説をJBJJF(日本ブラジリアン柔術連盟)の滝川直央氏(JBJJF副会長、渉外担当)が務めた。
ウェビナーとは、ウェブ(Zoom)によるセミナーのことで、昨年からコロナ禍での世界中のIBJJFルール講習会はこの方式が用いられている。

ウェビナーへの参加条件
・有効なIBJJF会員登録/更新を完了している

セミナー修了証(IBJJFルール講習会の修了証)の獲得条件
・20日(土)&21日(日)の18:00〜21:30の両日3時間半の参加が必須
・2日目のテストで70点以上の獲得しなくてはいけない

諸々のハードルは少々高めである。ルールの理解を深めたい方、黒帯証明書※1が必要な方は挑戦してもらいたい。
今回のウェビナーを受講した阿部宏司さんにレポートを頂きました。

※1 黒帯証明書の黒帯段位認定には、12ヶ月以内に発行されたIBJJFルール講習会の修了証普通救命講習会Ⅰの修了証が必要。


2021年11月20日、21日の2日間開催されたIBJJFルールウェビナーに参加しました。

私が前回講習を初めてウェビナーで受講したのは2020年の9月でしたので約1年ぶり2回目のウェビナー受講でした。

コロナ禍前はアジア選手権に合わせて東京でIBJJFのルール講習会が開催されることが多く、平日にジムを休館にして新幹線代もかけて東京に行かなければいけなかったので地方の柔術ジム経営者としてはオンラインで講習会を受けられることは非常にありがたいです。

同じような気持ちの地方在住柔術家が多いのではないでしょうか?

受講した感想は、前回とルールの細かい解釈が変わっていた点や、今年から新たに追加されたルールなどを学ぶ事が出来て非常に有意義な講習でした。

進行は実際の状況説明映像を流しながら細かく日本語の翻訳説明が入りますので理解しやすいですが、今後初めて受講される方はJBJJFのHPで日本語版ルールブックを事前に一度読んでおき、講習時にルールブックを見ながら受講する事をお勧めします。

最後のテストも難しいものではなく20問中14問以上正答で合格ですので、ほとんどの方が合格したのではないでしょうか?

講習会の最初に先生が「ブラジリアン柔術のルールは選手の安全性と、柔術の実戦性を常に考えている。安全性に偏れば実戦性が失われ、実戦性に偏ると安全性が失われる。これからもそのバランスを考えて改良されていく。」という内容の話をしていました。

最近SNSでルールでは合法だけど危険な技(飛びつき、一部の足関節など)について沢山の柔術家の方が意見を述べているのを目にします。ジムによってはその先生の判断により独自のルールで禁止技を制定している場合もあるかと思います。私もジム代表の立場としてはもちろん安全性を最優先に考えていますが、1人の柔術愛好者としてはこのルールの実戦性の高さと考え方に惚れ込んでいますので、普段のクラスで会員の皆さんにしっかりとルールを伝えて皆がルールを理解した上で日々の練習を行えるようにしたいと思います。

最後に、ルール講習は誰でも受講できますので、試合に出る人や審判員、指導者を目指す人だけでなく多くの柔術愛好者の方が日々の柔術ライフをより楽しむためにルール講習会を受講する事をお勧めします。ルールを学ぶと日々のスパーリングのかけひきの面白さや、試合観戦時の楽しみも倍増すると思います。

まとめ
①ウェビナーは地方柔術家にとって非常に便利
②1年前からもルール改正があり勉強になった
③選手指導者ではない柔術愛好者の方にもお勧め

阿部宏司
草柔会岩手代表
黒帯・JBJJF公認審判員

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