冷たい空気が肌を刺す晩秋の武蔵野。
晴天に恵まれたものの冬の訪れを感じさせる2024年11月29日に第2回令和杯柔術選手権が武蔵野の森総合スポーツプラザ・サブアリーナで開催された。
翌日からの全日本柔道選手権を控え、さらに平日の開催とあって参加者は少なかったが、アダルトからマスター6までの選手たちが集い、白熱した戦いを繰り広げた。
一本勝ちが多く見られた試合は、技の冴えと勝負へのこだわりが際立つものとなった。
アダルト紫帯フェザー級
〇森田望夢 (ねわざワールド品川)
vs
×藤晃輔 (パラエストラ八王子)
森田が終始デラヒーバガードから多彩に攻め続ける。スイープで2点を先制した森田に対し、残り40秒となったところで藤もスイープで2点を返して同点とする。このまま終わるかと思われた残り2秒で森田が再度劇的なスイープで逆転、4-2で森田の勝利となった。
アダルト紫帯ミドル級
〇佐々木大也 (Carpe Diem Machida)
vs
×矢吹晃一 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)
序盤に引き込んでディープハーフからのスイープに成功した佐々木が2点を先制する。矢吹も返そうと動き続けるが、点数は奪えず、逆に残り40秒となったところで佐々木にパスガードを許し、佐々木が5-0で勝利を決めた。
アダルト紫帯オープンクラス
〇藤晃輔 (パラエストラ八王子)
vs
×矢吹晃一 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)
勢いよくディープハーフ状態に引き込んだ藤が、スイープを決めて先制すると、その後もディープハーフを起点に藤が点を重ねていく。終わってみれば9-0で藤が勝利を果たした。
マスター2紫帯フェザー級
〇藤丸晋一 (スパークルー)
vs
×白須賀延洋 (リバーサルジム立川ALPHA)
ボトムからラッソースパイダーや、ラペラをつなぐなどして攻め続ける白須賀に対して、藤丸はパスガードを狙って動き続ける。スコアレスのまま試合終了となったが、レフェリー判定で藤丸の勝利となった。
マスター2紫帯オープンクラス
〇矢口学 (デラヒーバジャパン宇都宮)
vs
×荒木廣展 (インファイトジャパン)
立ち技から始まった本戦、アンクルピックでテイクダウンに成功した矢口が2点を先制すると、クローズガードで攻め手を作ろうとする荒木に対し、パスガードやニーオンベリーを決めて加点する。結果的に8-0で矢口が勝利を果たした。
マスター3紫帯ライトフェザー級
〇松川慶太郎 (CARPE DIEM MITA)
vs
×佐藤亮介 (トライフォース柔術アカデミー)
崩れながらもシザースイープのような形で2点を先制した佐藤。それに対し松川はスイープなどのアドバンテージを得るものの2点差のまま残り1分を迎える。そこで松川が起死回生のスイープを決めて、アドバンテージ差で逆転した松川が勝利を決めた。
マスター4紫帯ライトフェザー級
〇子安浩二 (ポゴナ・クラブジム)
vs
×奥主歩 (パラエストラ守谷)
子安が引き込んでクローズガードに奥主を入れると膠着状態が続く。お互いにルーチが入ったところで、クローズガードから攻めようとする子安に対し、奥主は動けず、奥主にのみルーチが累積する。スコアレスのままタイムアップとなったが、アドバンテージ差で子安の勝利となった。
マスター4紫帯オープンクラス
〇青木久 (パラエストラ吉祥寺)
vs
×奥主歩 (パラエストラ守谷)
アンクルピックで奥主がテイクダウンに成功し、2点を先制するが、直後に青木が奥主の足をとらえる。そのまま極め切った青木が勝利を果たした。
マスター5紫帯フェザー級
〇大竹丈太 (スパークルー)
vs
×荒井忠信 (パラエストラ千葉)
試合開始直後に大竹が一本背負いからそのまま腕十字の体勢に。そのまま極めきりわずか10秒で大竹が勝利を果たした。
マスター7紫帯ルースター級
〇飯本哲 (パラエストラ渋谷)
vs
×安藤雅登 (スパークルー)
飯本が引き込むと、終始ボトムから攻め手を作っていく。飯本はクローズガードやラッソースパイダーなど、多彩に攻めたもののスコアレスのまま試合終了となる。最後はレフェリー判定で飯本に軍配が上がった。
◎こちらの大会映像はメンバーシップ限定公開となります。 メンバーシップのご登録はコチラから! / @jbjjf1997
Photo and text by JBJJF