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【SPECIAL INTERVIEW】EVOX BJJ 河邉健司さんにインタビューしてみました


格闘技歴30年超の空手家にして現役柔術家、河邉健司さんにインタビュー。
K-1セコンド時代の裏話から、健康目的で始めた柔術への思いまで、編集長新明と正道会館で知り合い初めて柔術について語り合った濃厚なエピソード満載のインタビューです!


新明佑介(以下、新明):河邉さん、お名前と所属をお願いします。

河邉健司(以下、河邉):愛知県豊橋市で活動するEVOX BJJの河邉健司です。紫帯です。

新明:空手の大先生です。僕は正道会館の柔術クラスで1996年に格闘技を始めてるんですけど、その時にすでに本部で黒帯でした。

河邉:そう黒帯でした。指導員でした。

新明:河邉さんはあのK-1でリングサイドでお仕事されてました。

河邉:はい。僕はあの佐竹雅昭さんについていたんで。

新明:セコンドもされてましたよね。

河邉:佐竹、タケル、武蔵もついたことある。ボブサップにも。セコンドでラスベガスまで行ったことあります。

新明:すごい。今は柔術でご活躍されていますね。毎週のように試合に出られていますね。月何回ぐらい出場されてますか。

河邉:2月、3月は毎週出てました。

新明:凄過ぎますね。そしてほぼ優勝されてますよね。

河邉:3月は振るわなかったんですけど。まあなんとか、楽しくやらせていただいてます。

新明:柔術歴はどれぐらいでしたっけ?

河邉:柔術歴は5年ですね。

新明:5年ですか!すごいっすね。SNSはずっと前から繋がってましたもんね。

新明:ちょっと今日(2025年4月13日第10回全日本ノーギ柔術オープントーナメント)はですね、対戦選手が欠場になってしまってワンマッチだったんで試合がなくなったんですよね。
河邉さんと雑談をしていたら面白いお話しされてたんで、インタビューにさせていただいたんです。
柔術を始めて空手やキック(ボクシング)のレフリーが上手になったと言われていましたね。

河邉:特にキックボクシングとかは、相手を抑えてストップかけてブレイクするときにですね。すごく柔術の体の使い方が役に立ちます。

新明:そういうことですね。組み合うってことですもんね。

河邉:はい、相手を引き離すとかは。

新明:今は空手の方は正道会館でやられていて。何か役職とかもあるんですか?

河邉:僕は一支部長です。新生の正道会館になった時に、いろいろ裏方とか事務方とかも全部やったりとか。あと空手プラスっていう新しいルールの編纂をやったりとかしてたんです。石井館長のもとで。

新明:アディダスのグローブをつけてやるルールですよね。

河邉:そうです。石井館長に頼まれて運営をやってたりしたんです。一通りも若い世代が育ってきたんで任せました。
2年前からは、ISKAのアマチュア大会をやり始めました。国際レフリー資格を取って、プロの日本で行うタイトルマッチを私が仕切ってやってる感じですね。

新明:去年の10月に一緒にやった大会でタイトルマッチやりましたよね。


2025/10/19 JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE。
左から新明(QUINTETアシスタントプロデューサー)、河邉さん(ISKA Japan 競技統括部長)、早川光由さん(QUINTETアドバイザー)

河邉:JAPAN MARTIALl ARTS EXPOですよね。いいイベントでしたね。
谷川さん、是非もう1回やってださい!

新明:ISKAは、武尊選手が今もベルト保持してるんですかね。

河邉:はい。武尊選手、龍聖選手。そしてこの前JAPAN MARTIALl ARTS EXPOでタイトルマッチをやった軍司泰斗選手のインターコンチというベルトですね。

新明:すごく権威のあるISKAのキックボクシングの連盟のお仕事をされていますね。

河邉:そうですね。ISKAは世界で一番大きな団体ですね。

河邉:新明さんが知っている正道会館の大野崇くんもイギリスのISKAのベルトを獲りましたね。

新明:そうでしたよね!

新明:河邉さん方見た柔術の魅力を教えて下さい。

河邉:本当は僕は、はじめは柔術の試合に出るつもりなくて。事務方で組織のこととかをやって運動不足ですごい太っちゃって。もお医者さんにこのままだと50で死ねよって言われて。

新明:ああ、それはまずいですね。

河邉:健康目的のためにいろいろ考えたんですよ。
やっぱり同じ武道をやったほうがいいなと思って。昔、柔道を中学校の時にやってたんで、ブラジアン柔術にちょっと興味もあったんでやってみたんです。
はじめは、すごくしんどかったんですよ。
もう正直、はじめのアップの準備運動が嫌で15分遅れて行くみたいな(笑)

新明:ええー、そんなことまで(笑)

河邉:僕の所属チームのEVOX BJJはほぼ9割ブラジルの方なんで。
30歳後半や40歳前半で、もうすごい元気な方がいて、ほぼガチのスパーしかやらないんで(笑)

河邉:もう結構しごかれてしごかれて。その中でちょっとずつ、だんだん、スパーリングとかも対応できるようになってきたなってところで、試合に出た方がいいって先輩に勧められて。試合出る気なかったんだけど、1回出たら面白くて。

新明:健康のために始めたけど、試合の方にもハマっていったってことですね。

河邉:僕は、基本的に午前中の週2日1時間ずつしか練習ができないんですよ。

新明:それでこんなに強いんですか。すごいですね。

河邉:試合を練習の一環の感じです。もう勝っても負けても試合に出ようと思って。まあやっぱり愛知県って結構そういう方がいらっしゃるんで。僕が尊敬する安田さんって方がいらっしゃるんですけど。茶帯の方。

新明:はい、知ってますよ。

河邉:もう体ボロボロになっても、とりあえず試合にバカみたいって言い方失礼ですけど、まあ毎回出るから。その人がとりあえずその自分が万全な状態なんて無理だから、とりあえず続けて出た方がいいと。あ、なるほどと思って。

新明:岡田准一さんもこの前情熱大陸のインタビューで言ってましたね。「怪我はやりながら治す」と。

河邉:まあ腕が痛かったら、やっぱり庇いながらとか、まあそこを使わず
にやるとか。柔術はもう本当に無限に技があるんで、それが魅力です。まあ全然上手にならないですけどね。

新明:いやいや、上手ですよ。

河邉:やっぱり柔術っていうのはやっぱり相手をすごいリスペクトできますし負けても、今回はこの対戦した方がうまかったんだなっていう。でも本当に尊敬できるっていうか、リスペクトできる競技だなって。すごくいいなと思います。僕も空手の指導とキックボクシング指導に還元していてすごく相乗効果出ています。

新明:素晴らしいですね。まさかそんな効果があるなんて。ガッツリ打撃と寝技を両方やってる人ってなかなかいないと思うんで。

河邉:そうですね。僕は他の人のことあんまり興味ないんですけど。昔、平さんと本間さんがやっていた正道会館柔術クラスの皆さんが柔術界の重鎮になってますね。ブラジリアン柔術や総合格闘技の重鎮が正道柔術出身ですね。

新明:正道会館柔術クラスがあったから今の僕があるんで、不思議な縁ですよね。

河邉:本間さんとは今でも仲良くて!

新明:そうですか!

河邉:いまでも二ヶ月に1回ぐらい電話したりとか。

新明:本当ですか?そんなに。本間さんは今も正道会館ですもんね。

河邉:はい、そうです。

新明:僕も昨日(4月12日)本間さんから連絡来たんですよ。「佐山先生元気だった?」って。昨日、僕、福島で佐山聡先生と一緒だったんですけど。

河邉:佐山先生は、レジェンドですね。

新明:お会いできて嬉しかったです。

河邉:空手ワールドカップに佐山先生がゲストで来た時にサインしてもらったんですけどね。スーパータイガーでサインしてくれたんですよ!

新明:うわ、すごい。それはなかなかないですね。

河邉:スーパータイガーでお願いしますって言ったら。

新明:ええ、お願いしたらできるんですか!

河邉:普通そんなことしないよって笑いながらそれ書いてくれたんですね。いただきました。

新明:今日もスーパータイガーの色(ラッシュガードの色が紫と銀)じゃないですか。

河邉:僕は佐山先生のローリングソバット見て電柱にビギンの黄色のミット巻いてローリングソバットばっかりやってましたね!

新明:みんなやること一緒ですね!

河邉:空手も全然上手にならなかったんですけど。

新明:いやいや、そんなそんな。

河邉:でもこれが職業になってしまったという不思議な縁で。

新明:お話聞けて面白かったです!

河邉:ありがとうございます!

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