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【コラム】奥田照幸の柔術マニアックス【第1話】

奥田照幸の柔術マニアックス【第1話/全12話】

ブラジリアン柔術を知る切っ掛けはUFCで活躍したグレイシー柔術でした

月刊柔術通信を御覧の皆様、はじめまして。

横浜エクストリーム柔術アカデミーの奥田照幸と申します。
柔術ライター橋本欽也氏の命名により、自身のSNSで“柔術歴史研究家”として活動しています。

MMA大会RIZINで柔術家、正確にはブラジリアン柔術をバックボーンに持つMMA選手が大活躍し、柔術の技術と“三角絞め”が脚光を浴びたのは記憶に新しいところです。
現在、ブラジリアン柔術はMMAとは完全に切り離され、キモノの有無に拘わらず、寝技中心のスポーツ競技としてのイメージが定着しています。
皆様のイメージも概ねそのようなものだと思います。
私も競技に取り組んでいた折りには、寝技中心の組技競技として、ひたすら寝技のスパーリングに明け暮れていました。
ところが一旦競技を離れてみると考えに変化が起こりました。
原点に立ち返るようになったと言い換える事も出来ます。

私はブラジリアン柔術の原点とは立ち技や当て身も含んだ総合格闘技もしくは護身術だと考えています。 何故そのように考えるのか?
私がブラジリアン柔術を知る切っ掛けは1994年3月11日の第二回アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(以下UFC2)で活躍したグレイシー柔術でした。
UFCの説明はここでは省きます。 1993年11月12日の第一回UFC(以下UFC1)により、世界の格闘技界は、その根底から覆される事になりました。
プロレスや格闘技に興味のなかった私はUFC1の存在を知る事なく、NHK BS2の“真夜中の王国”と言う番組で、偶然UFC2を目にしました。
当時はプロレスも含めた格闘技全般を恐ろしいものと敬遠しながらも、プロレスを総合格闘技もしくは喧嘩の延長のようなものと捉え、漠然と最強幻想を抱いていました。
また空手等の打撃系格闘技に対しては一撃必殺幻想を抱いていました。 ところがUFC2で目にしたのは、体が細く真っ白な柔道衣を身に纏ったホイス・グレイシー選手が相手を傷付ける事なく、悠々と優勝する姿でした。

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