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【JBJJF】「第8回東日本柔術選手権」黒帯レポート

JBJJF「第8回東日本柔術選手権」の黒帯カテゴリーは女子を除いてアダルト黒帯の試合は行われなかった。

参加申し込み締め切りの時点では男子のアダルト黒帯のエントリーは何人かいたのだが、1人エントリー状態だったためにキャンセルとなってしまった。

大会の中で最も注目を集めるのがアダルト黒帯のカテゴリーだけに、この状況は寂しい限りだが、翌月には全日本選手権を控えているだけに、トップ選手たちは全日本に集中したのだと予想される。

アダルトのカテゴリーの試合はなかったが、その分マスター黒帯の試合は充実しており、マスター2からマスター3までが行われた。

このマスター黒帯の選手たちはみな三十路以上〜アラフィフのベテランで、ジムではインストラクターを務めていたり、若手のよき相談役的な存在の重鎮たちだろう。

アダルト黒帯の試合時間は10分だが、マスター2黒帯からは5分でアダルト黒帯の半分の試合時間となる。

その短い試合時間の中でマスター黒帯ならではの狡猾な駆け引きやせめぎ合いが見られ、一本決着も多く中年柔術家と侮れない好勝負があった。

とはいえ、スタミナの問題からか動きの少ない試合も多々あったのだが、それは年齢的なこともあり仕方がないことだろう。

そんなマスター黒帯カテゴリーの決勝戦の数々をまとめて紹介する。

マスター2黒帯ライトフェザー決勝戦
五味良太(X-TREME EBINA)
vs
高橋俊彦(パラエストラ吉祥寺)
3人巴戦のこの階級は杉村徹雄(トライフォース)を破った五味と高橋が決勝進出、僅差の攻防をレフェリー判定で制した五味が優勝となった。

 

マスター2黒帯ライト決勝戦
佐藤智彦(トライフォース)
vs
山田洋平(DRAGON'S DEN)
この階級も3人巴戦で、1回戦で田端裕介(パラエストラ千葉)を絞めで、決勝戦で佐藤をRNCで極めて2試合連続の一本勝ちをした山田が優勝。

 

マスター2黒帯ミドル決勝戦
下林義尚(LUMINOUS)
vs
濱岸正幸(CARPE DIEM MITA)
長く試合から離れていた下林が2年半振りに大会参戦し、ワンマッチ決勝戦で濱岸から三角絞めから腕を極め、2:26 一本勝ちで優勝を決めた。

 

マスター2黒帯ウルトラヘビー決勝戦
橋本貴(パラエストラ吉祥寺)
vs
桑野秀紀(高槻柔術)
柔術の体重区分の中で最重量階級のウルトラヘビーは100kg超えの選手の試合で迫力がある。この試合は橋本が得意のハーフガードのスイープからパスを決め5−0で勝利。

 

マスター3黒帯ミドル決勝戦
高本裕和(高本道場)
vs
マルシオ・ヘイス(CHECKMAT JAPAN)
階級別のミドルとオープンクラスで2度対戦のこのワンマッチ決勝戦。今大会で2度の対戦も2試合とも高本がテイクダウンを決めて2−0での勝利でWゴールド獲得。

 

マスター4黒帯フェザー決勝戦
樋口弘信(DRAGON'S DEN)
vs
井田悟(パラエストラTB)
マスター4=46歳以上の年齢カテゴリーの試合は黒帯といえども動きは少なく、この試合は井田がペナルティをもらい、樋口が辛勝となった。

 

マスター4黒帯ライト決勝戦
小岩健一(トライフォース)
vs
塚本隆康(パラエストラ吉祥寺)
この試合はワンマッチ決勝戦となった。序盤、塚本のクローズドガードをこじ開け小岩がパスガードのアドバンテージをゲット。その後、両者にペナルティ。すぐに塚本がスイープに成功し2ポイント。後半は小岩のクローズドガード内で塚本がルーチを重ねアドバンテージと2ポイントを小岩に献上。最終的にはポイント2-2、アドバンテージ2-0、ペナルティ1-3で小岩が勝利。

 

マスター4黒帯オープンクラス決勝戦
塚本隆康(パラエストラ吉祥寺)
vs
樋口弘信(DRAGON'S DEN)
マスター4黒帯オープンクラスは塚本が樋口からパスガードして3−0で勝利して優勝、3位には井田悟(パラエストラTB)と小岩健一(トライフォース)がそれぞれ入賞している。

Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto

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