JBJJFの年間を通しての最大規模の大会となっている全日本マスターが終わって2週間、早くも東京で大会が行われた。
今大会は関東柔術オープンで、全日本マスターと全日本の間の大会ということで中規模大会といった感じだろうか。
参加者数はそう多くなかったものの、黒帯から青帯まで満遍なく参加者がいて見どころのある試合が多数行われていた。
中には全日本マスターや全日本マスターと同時開催されていた東京オープンで試合をした選手たちもエントリーしており、積極的な試合出場する姿勢には感服する他ない。
この大会を2回に分けてレポートし、初回は黒帯から紫帯までをまとめて紹介していきたい。
黒帯は東京オープンで芝本幸司から57-0という記録的な点差で敗退した“TT”こと高橋俊彦が出場しており、マスター2黒帯ライトフェザーで優勝し、vs芝本戦での汚名返上を果たした。
茶帯では階級&無差別とも同じ顔合わせのワンマッチ決勝の2連戦となったが、この無差別で足首を外側に捻る重大な反則を犯しての一発反則負けの結果に。
反則を犯した選手はこれが茶帯デビュー戦とのことで足関節技のルールの認識が甘かったようだが、反則技を反則と理解しておらずに仕掛けているのは言語道断。
もしこれで相手選手に大きな怪我を負わせていたと思うとゾッとする。
試合に出るならばルールの理解と遵守は当然のこと、反則を犯した選手には猛省を促したい。
アダルト黒帯ライト決勝戦
山本幸輝 (X-TREME柔術アカデミー)
vs
新村康行 (PATO STUDIO)
1回戦で大塚博明、決勝戦で新村康行を絞めで極めた山本が試合連続の一本勝ちで優勝。
アダルト黒帯オープンクラス決勝戦
高本裕和 (高本道場)
vs
新村康行 (PATO STUDIO)
オープンクラスはワンマッチ決勝戦で高本が得意とするカーフスライサーを1:45という短い試合時間で極めて優勝した。
マスター1黒帯ルースター決勝戦
高橋弘毅(ブレイブハート)
vs
佐々木洋一(CARPE DIEM)
先行ポイントを許し後塵を拝していた佐々木だったが後半に盛り返して5−4で逆転勝利。
マスター2黒帯ライトフェザー決勝戦
坂本純(トライフォース)
vs
高橋俊彦(パラエストラ吉祥寺)
東京オープン、全日本マスターと優勝できずで、さらに東京オープンでは芝本に大敗を喫した高橋がこの試合は2−0で金メダル。
アダルト茶帯ライトフェザー決勝戦
山田大聖 (OOTA DOJO)
vs
篠田光宏 (トライフォース)
終盤までリードを許していた山田だったが試合終了直前にポイントを奪ってタイスコアになり、4-4/5-1で山田が逆転勝ちで優勝。
アダルト茶帯ライト決勝戦
クレイグ・ハッチソン (CARPE DIEM)
vs
木村好宏 (AXIS)
初戦&決勝戦ともトーホールドで秒殺一本勝ちで優勝したクレイグは今大会の後にロンドンで開催のグランドスラムに出陣する。
アダルト茶帯オープンクラス
近藤大介 (トラスト柔術アカデミー)
vs
藤田大 (パラエストラ千葉)
ミディアムヘビー&オープンとも同じ顔合わせだったが、オープンでは藤田が足首を外側に捻って一発反則負けで1勝1敗となった。
アダルト紫帯ライトフェザー決勝戦
赤坂翔太 (トライフォース)
vs
鈴木翔太 (トライフォース)
ワンマッチ決勝戦はトライフォース対決となったが、公認アスリートの鈴木から勝利した赤坂が優勝を果たした。
アダルト紫帯ウルトラヘビー決勝戦
谷口実 (RBアカデミー)
vs
セス・サレット (AXIS)
この階級もワンマッチ決勝戦となり、谷口がセスから大量得点を奪い、13-0という大差の判定勝ちで優勝を決めた。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
セス・サレット (AXIS)
vs
萩原大揮 (リラクシンブラジリアン柔術)
1回戦は谷口実から腕十字で一本勝ちした萩原だったがセスとは拮抗した攻防でレフェリー判定で敗れ、セスが優勝となっている。
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Photo and text 橋本欽也/Kinya Hashimoto
大会概要
2022年3月13日(日)東京都・墨田区総合体育館
大会名:第13回関東柔術オープントーナメント
JBJJFの今後の大会(3月〜5月)
3月 March | ||
13 | 第13回関東柔術オープントーナメント | 墨田区総合体育館 |
20 | 第12回九州柔術オープントーナメント | 福岡市総合体育館 |
4月 April | ||
8 | 第9回東京柔術オープントーナメント[道着] | 東京武道館 |
8 | 第9回東京柔術オープントーナメント[NO-GI] | 東京武道館 |
9 | 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/青・紫・茶帯) | 東京武道館 |
10 | 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/黒帯 女性/青・紫・茶・黒帯) | 東京武道館 |
23 | 第2回東日本柔術オープントーナメント | エスフォルタアリーナ八王子 |
24 | 第2回西日本柔術オープントーナメント | 丸善インテックアリーナ大阪 |
30 | 第7回全日本ノーギ柔術オープントーナメント | 横浜武道館 |
5月 May | ||
1 | 第14回全日本キッズ柔術選手権 | 横浜武道館 |
8 | 第6回南日本柔術選手権 | 福岡市総合体育館 |
21 | 第9回東日本柔術選手権(階級別/全帯) | エスフォルタアリーナ八王子 |
22 | 第9回東日本柔術選手権(オープンクラス/全帯) | 墨田区総合体育館 |
29 | 丸善インテックアリーナ大阪 |