関東レポ2
個人的な話になるが、最近はビッグトーナメントが続いていたため、なかなか青帯の試合をチェックするタイミングがなかった。
だが前回のレポートで書いた通りに今大会はそこまで参加者数が多くなかったため、しっかりと青帯も見ることができたのは収穫だった。
今大会が開催された東京・錦糸町の墨田区総合体育館は4面がそれぞれ個別に設置されている特殊なマットセッティングとなっている。
実際には2面×2つといった感じになっているので、隣同士のマットならば、その間の通路からカメラを構えれば両方のマットを撮影可能となり、それで試合もチェックできたという次第だ。
なので今回のレポートはまるまる一本を青帯で費やし、全階級を紹介していこうと思う。
この青帯で突出した存在だったのがフェザーとオープンを制してWゴールドとなった鈴木太陽(CARPE DIEM)だ。
CARPE DIEMの三田に所属している鈴木は現役の大学柔道部の学生ということで、ダニーロ・ハマザキから借りたという借り物のドーギで試合に挑み、柔道仕込みのパワフルなトップゲームを見せていた。
フェザーは下からの仕掛けに苦戦する場面もありながらも☆試合を勝ち抜いて優勝すると、続くオープンクラスでも体格差のある選手からも勝ち星を挙げていき、決勝戦も制してWゴールド獲得。
まだ柔術歴は浅いとはいえ、柔道の経験をうまく活かしていた鈴木はこれからの活躍ぶりも期待できる選手だ。
そして月イチ以上のハイペースで北海道の札幌から東京の試合に出ている鈴木ソウマもルースターで2試合とも一本勝ちで優勝を果たした。
鈴木は東京オープンでも2試合とも極めて優勝しており、極めの強さが突出している。
今大会の2週間後の今週末にはまた上京して、東京・大久保のGENスポーツパレスで開催されるASJJF主催の「ARTチャレンジ.1」とプロ柔術「ART.2」、そしてその翌日に開催の「TOKYO SPRING」にも出場という凄まじいまでのアクティブコンペティターぶりを見せている。
地方在住のハンディをアクティブさでカバーしている鈴木の今後の試合ぶりにも注目必須だ。
アダルト青帯ルースター決勝戦
鈴木颯真 (マルスジム)
vs
橋本明彦 (トライフォース)
とびきりの極め力を持つ鈴木。1回戦を跳びつき三角絞めで、決勝戦は腕十字で極めて2試合連続の一本勝ちで優勝を果たす。
アダルト青帯ライトフェザー決勝戦
石山凌佑 (柳澤柔術)
vs
時任飛鳥 (CARPE DIEM)
3試合を勝ち抜いて優勝した石山はトップゲームに光るものがあった。決勝戦はアドバン差の接戦となっていた。
アダルト青帯フェザー決勝戦
鈴木太陽 (CARPE DIEM MITA)
vs
平澤宏樹 (ALMA FIGHT GYM LIFE)
準決勝でプロシューターのガッツ天斗こと高橋天斗を破って決勝に勝ち上がった鈴木がそのままの勢いで決勝戦も制して優勝。
アダルト青帯ライト決勝戦
加藤修平 (リバーサルジム新宿Me,We)
vs
セサール・ゴンザレス (AXIS)
3人巴戦で初戦で敗れた相手に決勝戦でリベンジした加藤が3戦をして巴戦を制した。
アダルト青帯ミドル決勝戦
杉本マックス (トライフォース)
vs
鈴木雄斗 (ストライプル茨城)
カメルーン出身の杉本マックスが東京オープンに続いて今大会でも優勝し2か月連続の金メダル獲得。
アダルト青帯ヘビー決勝戦
布施智章 (CARPE DIEM KIMITSU)
vs
元燦永 (柳澤柔術)
ワンマッチ決勝戦は高専柔道の東北大の出身の猛者、布施が勝利して優勝。
アダルト青帯オープンクラス決勝戦
鈴木太陽 (CARPE DIEM MITA)
vs
キム・ジュンヒ (トライフォース)
総勢20名がエントリーした無差別級を制し、フェザーと併せてWゴールドを獲得した鈴木。現役の柔道家だが柔術への継続参戦も期待したい。
女子アダルト青帯ライトフェザー決勝戦
岸野紗也加 (DRAGON'S DEN)
vs
大吉風花 (ストライプル茨城)
この階級は1回戦を13-0、決勝戦はマウントからの絞めを極め3:36 一本勝ちした岸野が圧勝で制した。
女子アダルト青帯フェザー決勝戦
日向野知恵 (トライフォース)
vs
本庄あやな (CARPE DIEM)
ワンマッチ決勝戦は8−0で日向野が勝利。日向野は全日本マスターでも2年連続でWゴールドで積極的に試合出場している。
女子アダルト青帯ライト決勝戦
堀口由莉菜 (OOTA DOJO)
vs
ケイラ・ウォーカー (トライフォース)
この階級もワンマッチ決勝戦で試合は8−0で堀口が勝利してゴールド獲得に。
女子アダルト青帯オープンクラス決勝戦
堀口由莉菜 (OOTA DOJO)
vs
ケイラ・ウォーカー (トライフォース)
ライト決勝戦と同じ顔合わせとなったオープン決勝は2:41 アメリカーナで堀口が連勝となり、ライト&オープンでWゴールド。
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Photo and text 橋本欽也/Kinya Hashimoto
大会概要
2022年3月13日(日)東京都・墨田区総合体育館
大会名:第13回関東柔術オープントーナメント
JBJJFの今後の大会(3月〜5月)
3月 March | ||
13 | 第13回関東柔術オープントーナメント | 墨田区総合体育館 |
20 | 第12回九州柔術オープントーナメント | 福岡市総合体育館 |
4月 April | ||
8 | 第9回東京柔術オープントーナメント[道着] | 東京武道館 |
8 | 第9回東京柔術オープントーナメント[NO-GI] | 東京武道館 |
9 | 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/青・紫・茶帯) | 東京武道館 |
10 | 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/黒帯 女性/青・紫・茶・黒帯) | 東京武道館 |
23 | 第2回東日本柔術オープントーナメント | エスフォルタアリーナ八王子 |
24 | 第2回西日本柔術オープントーナメント | 丸善インテックアリーナ大阪 |
30 | 第7回全日本ノーギ柔術オープントーナメント | 横浜武道館 |
5月 May | ||
1 | 第14回全日本キッズ柔術選手権 | 横浜武道館 |
8 | 第6回南日本柔術選手権 | 福岡市総合体育館 |
21 | 第9回東日本柔術選手権(階級別/全帯) | エスフォルタアリーナ八王子 |
22 | 第9回東日本柔術選手権(オープンクラス/全帯) | 墨田区総合体育館 |
29 | 丸善インテックアリーナ大阪 |