JBJJFの公式サイトで確認できる2016年以降のエントリーリストを見る限り、例年0～1桁の中重量級を除く各階級で最多の選手が集結した青帯。パンデミック前と比較しても盛況なトーナメントで抜きん出ていたのが平田直樹（トライフォース）だろう。
平田は階級別の全5試合で一本勝ち。オープンクラスでも、あえて深追いしなかったかのような2試合を除く全試合で一本勝ちし、ダブルゴールドに輝いた。今年の青帯カテゴリーはこの平田をはじめ、山北渓人、吉野光、佐藤龍汰朗ら、MMAで戦う選手の活躍が目立った。
ルースター級決勝戦
氏原魁星（ボンサイ柔術）
vs
山本壮馬（パラエストラ）
2月の橋本知之杯決勝と同じ顔合わせとなったルースター決勝。場外際のスイープでアドバンを先取した氏原のガードに攻めあぐねる山本がルーチを重ね、さらにアドバンを献上。A2-0で勝利した氏原が橋本杯のリベンジを果たした。
ライトフェザー級決勝戦
山北渓人（リバーサルジム新宿Me,We）
vs
青木雄哉（ALMA FIGHT GYM LIFE）
実力者同士の対戦は、初戦の腕十字を皮切りに2回戦、準決勝も一本決着で勝ち上がってきた山北が1分40分、ボーアンドアローで青木からタップを奪い、全試合一本勝利で優勝。
アダルト青帯フェザー級決勝戦
井田黎（UJC）
vs
吉野光（ALMA FIGHT GYM LIFE）
西日本選手権や関西オープンで結果を残してきた井田と、2月にはRIZIN TRIGGERに参戦した吉野の決勝。クローズド、スタンドの攻防が続き、両者ノーポイントで迎えた終了間際、吉野のタックルに井田が内股を合わせ、もつれたところでタイムアップ。両者にアドバンテージが入り、レフェリー判定で軍配は井田に上がった。
アダルト青帯ライト級決勝戦
平田直樹（トライフォース柔術アカデミー）
vs
神谷龍一（Bjj Core Japan）
昨年はフェザー級優勝の平田が1階級上げて参戦。初戦、2回戦を絞め、準決勝を腕十字、そして決勝は肩固め（4分33秒）と全試合一本勝利で2大会連続の階級別金メダルを獲得。
アダルト青帯ミドル級決勝戦
岡本雄揮（パラエストラ）
vs
斉藤主己（ALMA FIGHT GYM LIFE）
16名が参戦したミドル級。決勝は柔道ベースの岡本がスイープでアドバンテージを先取。その後、斉藤もパスのアタックでアドバンをもぎ取って並ぶが、岡本がレフェリー判定で斉藤を破って接戦を制した。
アダルト青帯ミディアムヘビー級決勝戦
佐藤龍汰朗 (エクストリーム柔術アカデミー)
vs
近藤雅浩 (Bjj Core Japan)
5人トーナメントのミディアムヘビー決勝は、パンクラスで戦う佐藤が最終盤でバックテイクの4ポイントを奪い、4-0で近藤を下して優勝。
アダルト青帯ヘビー級決勝戦
ディラン・アカムネ（CARPE DIEM MITA）
vs
山路琉月（トライフォース柔術アカデミー）
唯一のワンマッチとなったヘビー級決勝。スイープ、バックと確実にポイントを重ねて試合をコントロールしたアカムネが4分41秒、腕十字を極めて一本勝利。
アダルト青帯スーパーヘビー級決勝戦
堀内伊織（飛翔塾 SORA）
vs
谷泰朗（トライフォース柔術アカデミー）
3選手による変則巴戦のスーパーヘビー級。初戦で堀内に敗れた谷が決勝で再び堀内と対決するも、堀内が3分39秒、腕十字を極めて優勝。
アダルト青帯ウルトラヘビー級
平野賢人（トライフォース柔術アカデミー）
vs
ジアド・アーメッド（マスタージャパン東京）
最重量級のウルトラヘビー級も変則巴戦。初戦を勝ち抜いた平野とアーメッドの決勝は、マウントも奪った平野が6-0で勝利した。
アダルト青帯オープンクラス
平田直樹 (トライフォース柔術アカデミー)
vs
佐藤龍汰朗 (エクストリーム柔術アカデミー)
44人がエントリーしたオープンクラス決勝は、平田が2分11秒、クロックチョークで佐藤を下して優勝。平田は初戦を絞め、2回戦と3回戦はアドバン差で勝利すると、準決勝、決勝も絞めで一本勝利と盤石の強さで階級別＆無差別を制した。
Photo and Text by 成田敏史／Satoshi Narita
