まだコロナ禍でありながらもJBJJFの大会開催が活発で、首都圏では毎月何かしらの大会を開催している勢いで、この全日本ノーギオープンはで4/30(土)、横浜武道館で開催された。
そしてJBJJFの主催大会の中で最高峰に位置付けられている全日本を冠した大会は2月に全日本マスター、4月に全日本、そして5月に全日本キッズとすでに3大会が行われている。
そんな中で開催されたのがこの全日本ノーギオープンだが、前述した全日本とは違って、全日本オープンは選手権大会の全日本とオープン大会という差異があり、ワンランク下の大会という位置づけとなっている。
とはいえ、出る側からしたら全日本も全日本オープンもそう大きな違いはないとの認識してなのか、全日本と違わない数多くの選手たちのエントリーが集まっていた。
特にアダルトのエキスパートカテゴリーにはグラップリングのプロ大会やMMAで名を馳せる選手たちの参戦があり、大きな注目を集めていた。
ここではエキスパートの試合を中心にレポートしていく。
ルースター決勝戦
澤田伸大 (トライフォース)
vs
吉永力 (トライフォース)
ルースターはこの2人に八田亮 (ストライプルオハナ)を加えた3人巴戦で行われたが、澤田と吉永が八田に勝利して決勝戦はトライフォースでクローズアウトし澤田優勝となった。
ライトフェザー決勝戦
米倉大貴(IGLOO)
vs
御代川敏志(パラエストラ千葉)
1回戦を腕十字、決勝戦はヒールフックを極め、2試合連続の一本勝ちで優勝した米倉はギありの全日本でも優勝している。ギのあるなしに関わらず強いのは流石だ。
フェザー決勝戦
鹿志村仁之介 (IGLOO)
vs
小野隆史 (フリーダムオズ)
1回戦&準決勝は一本勝ちで決勝に勝ち上がった鹿志村だが、決勝では消極的な試合になり、Wガードから立ち上がって得たアドバンテージを守り切って0-0/1-0での手堅い勝利。
ライト決勝戦
峯岸零弥 (パラエストラ小岩)
vs
為房虎太郎 (CARPE DIEM)
今大会で圧巻のパフォーマンスを見せていたのが峯岸だ。1回戦で三角絞め、2回戦から決勝までの3試合は腕十字を極めまくっての優勝は今大会のMVP的な活躍ぶり。
ミドル決勝戦
高橋正寿 (パラエストラ池袋)
vs
ジョーダン・ロス (トライフォース)
1回戦を不戦勝で決勝進出のジョーダンからパスガードを成功させて7-0で勝利した高橋が優勝を果たす。しっかりしたポジショニングでの勝利だ。
ヘビー決勝戦
市川公貴 (トライフォース)
vs
古賀真一朗 (ダイヤモンドヘッド柔術クラブ)
3人巴戦のヘビー級で2試合連続の一本勝ちで優勝した市川はまだ茶帯だが、すでに実力&テクニックとも国内トップレベルと遜色ないといっていいだろう。
オープンクラス決勝戦
樋口翔己 (パラエストラ吉祥寺)
vs
市川公貴 (トライフォース)
オープンクラスで優勝したのは階級別の試合がなかった樋口。決勝戦ではヘビー優勝の市川と激戦を繰り広げ、試合終了間際にバックマウントを奪い、4−0で勝利して優勝を決めた。
女子アダルトアドバンスフェザー決勝戦
高本奈月 (TATORU)
vs
山田海南江 (IGLOO)
ギありの全日本王者対決となったこの階級は高本はフェザー王者で山田はルースター王者。この対格差が如実に出たか、試合では4-2で高本勝利で優勝、ギ&ノーギで連覇。
女子アダルトアドバンスオープンクラス決勝戦
青野ひかる (ストライプル新百合ヶ丘)
vs
奥富夕夏 (リバーサルジム新宿Me,We)
レスリングをバックボーンとする青野と相撲がバックボーンの奥富の決勝戦はスタンドの展開に終始し、互いにノーポイントのままレフェリー判定で青野が僅差の試合を制した。
大会概要
2022年4月30日(土)神奈川県・横浜武道館 武道場
大会名:第7回全日本ノーギ柔術オープントーナメント
Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto
今後のJBJFの大会
5月 May |
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21 | 第9回東日本柔術選手権(階級別/全帯) | エスフォルタアリーナ八王子 |
22 | 第9回東日本柔術選手権(オープンクラス/全帯) | 墨田区総合体育館 |
22 | 第1回東日本ノーギ柔術選手権 | 墨田区総合体育館 |
29 | 第9回西日本柔術選手権(白帯) | 丸善インテックアリーナ大阪 |
29 | 第1回西日本ノーギ柔術選手権 | 丸善インテックアリーナ大阪 |
6月 June | ||
26 | 第9回西日本柔術選手権(青・紫・茶・黒帯) | 大阪市立修道館 |
7月 July | ||
9-10 | 第5回全日本マスター柔術オープントーナメント | 愛知県武道館 |
17 | 第5回北陸柔術選手権 | 県営富山武道館 |
8月 August | ||
28 | 第12回四国柔術選手権 | 徳島県立中央武道館 |