柔術家として試合にも出場する紫帯の小笠原恵子（CAVE BJJ）。
生まれつき聴覚に障害がある小笠原だが、不屈の闘志でプロボクサーになり、4戦3勝1敗（2KO）の戦績を残した。
彼女の半生を綴った『負けないで！｜小笠原恵子著』を原案にした映画が12月16日テアトル新宿他全国でロードショーとなる。
本人に映画について、ボクシングや柔術について話を聞いた。
映画の原案になった著書。2011年の作品。
新明：ご自分が2011年に執筆した『負けないで！』を原案が映画化されるとの事ですが、どんなお気持ちですか？
小笠原：本を出版した時から映画化の話は少しあったのですが、まさか10年後になって決まるとは思いませんでした。どこか現実味を感じない複雑な気持ちもありましたが素直に嬉しい気持ちでした。
新明：障害のある方に勇気を与えられるような内容だと思いますが、そのような方々に小笠原さんから一言お願いできますか。
小笠原：私の場合はある時期にボクシングに出会い、打ち込めた事が自分自身にとって、とても必要な事だったと振り返ってみれば強く感じられます。何でも良いし、先ずやってみる事の大切さ、たとえ続かなくても感じるものがあれば始めてみる事の大切さを伝えたいです。
新明：現在はボクシングではなくブラジリアン柔術に取り組まれていますが、ボクシングの良さとブラジリアン柔術の良さをそれぞれ教えてもらえますか？
小笠原：ボクシングで1番大切なものはリズムでシャドーボクシングなど1人で行う練習、ミット打ちも呼吸を合わせて行うので練習にリズムがあって楽しいです。
柔術の楽しさは、やはり一本を決める事でしょうか。ただ油断してしまうと一瞬で体を痛めてしまう所は怖いですね。
新明：スプライシングで手話と柔術を主催されていますよね。
小笠原：はい、手話＆柔術コミュニティーを開催しております。どなたでも参加できるので是非皆さんいらして下さい！
写真下が小笠原
葛西にあるブラジリアン柔術&ヨガスタジオ スプライシングで、日曜日13時から15時まで開催しています。（月3回）
手話を使って、ブラジリアン柔術を学ぶ事ができるクラスです。また柔術を楽しみながら手話の勉強も出来ます。
見学、体験随時実施中。
未経験者、ろう者、健常者、キッズも大歓迎です。2022年11月と12月の開催日予定
11月12日(土)
20日(日）
26日(土)
12月
11日（日）
18日（日）
13時から15時
場所 splicing（スプライシング）
東京都江戸川区東葛西５丁目８−５
★参加費
●チケット10回分10000円
(10回使うと1回無料券進呈)
※有効期限6か月
●ビジター料金 2000円
●初回体験は1回のみ無料
●道着レンタル 500円
・スポーツ安全保険¥2000
4月1日〜3月31日（任意）
★受付 splicing(スプライシング)
代表 原 秀紀
⭐︎小学生以下は無料
⭐︎splicing会員さんは無料
（入会希望はsplicing代表まで）
https://www.splicingbjj.com/
その他、ご質問がございましたら遠慮なくお申し付けください。
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新明：どんな方に映画を観てもらいたいですか？
小笠原：多くの人が同じ様に感じているかもしれない思いの様なものをボクシングを通した映画になっているので、ボクシングに興味あるなしに関わらず、広く多くの人に観てもらいたいです。
新明：最後に映画のPRをお願いします。
小笠原：2022年12月16日テアトル新宿ほか全国ロードショー。岸井ゆきのさんが、手話を覚える事、そして何より実際にボクシングのトレーニングに取り組む事はとても大変な事だったと思います。岸井さんの熱量と熱演を是非、観て下さい。
3回観ても、あの頃の自分と重なり気持ちが揺さぶられました。
映画『ケイコ 目を澄ませて』公式
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Interview by 新明佑介
Photo by 小笠原恵子
