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【ASJJF】『アジアンオープン2022』女子レポート|中学生がジュブナイル青帯でWゴールド


11/5-6の2日間、愛知県半田市の青山記念武道館で開催されたASJJF主催『アジアンオープン2022』の女子の試合をレポートする。

女子カテゴリーでは茶帯、黒帯の試合はなく、ジュブナイル青帯〜紫帯が行われた。

ジュブナイル青帯ではまだ中学1年生でオレンジ帯のハファエラ・アユミが年齢カテゴリー&帯色とも上げてジュブナイル青帯にエントリーした。

IBJJFルールでは許されないことだが、SJJIFルールに則って大会を開催さているASJJFおよびSJJJFならば、このようなことも可能になっている。

若干13歳にして柔術のキャリアは10年目にもなるハファエラはキッズ時代から試合を数多くこなしており経験豊富なだけに、どの試合も盤石の試合運びだった。

そしてジュブナイル青帯のライト&オープンでWゴールドを獲得し、大会後のインタビューでは声高に海外大会参戦を宣言し、来年のIBJJFパンキッズとグアムのマリアナスオープン出場を目論んでいるという。

またハファエラの姉であるヘナータ・ハルミは今年成人式を迎えたばかりの二十歳で、階級別は対戦相手の負傷棄権で不完全燃焼での優勝で、続くオープンクラスも決勝戦にまで勝ち進むも、ここでアユミ・カナシロの送り襟絞めで一本負け、姉妹揃ってのWゴールドを逃している。

ヘナータに勝利したアユミ・カナシロは今年のムンジアルのアダルト青帯で3位になって紫帯になったが、その紫帯でもすでにトップクラスの選手となったといっていいだろう。

アダルト青帯ではまだ高校生で本来ならばジュブナイル青帯の年齢の吉永愛がフェザー&オープンで優勝してWゴールド達成も、今大会では極めての勝利が少なく、やや精細を欠いていた。

だがこれは対戦相手が極端に極めを警戒し、ディフェンシブな試合展開となってしまったことによるもので、こうなってしまうといかに極めが強い吉永とはいえ、一本で勝ち続けるは至難の業だ。

ハファエラ、ヘナータ、吉永らの10代から20代前半の若くイキのいい女子選手たちの台頭は歓迎すべきことで、今後の活躍を期待してやまない。


ジュブナイル青帯のライトとオープンクラスとも決勝戦の相手はマリアナ・ヨシカワ(カーロストヨタBJJ)。ライト決勝戦はレフェリーの早めのストップで不完全燃焼だったが、オープンクラス決勝戦は絞めで一本勝ち。


4歳で柔術を始めたハファエラはまだ13歳だが、柔術のキャリアは10年目となる。すでに国内ではジュブナイル青帯でも結果を残してるだけに、海外大会でも活躍するのは間違いないだろう。


ジュブナイル青帯ミドルで優勝したカイリー・カルプはアメリカ・サンディエゴのBJJレボリューション系ジムの所属。背中にはカーウソン・グレイシーの高弟、ホドリゴ・メデイロスのパッチが縫い付けられていた。試合は絞めで一本勝ち。


アダルト青帯フェザー決勝戦を腕十字で一本勝ちした吉永愛(パラエストラ岐阜)。そのままの勢いでオープンクラス決勝戦も一本勝ちするかと思われたが、極めれぬまま終わるも17-0で完勝しWゴールド達成。


マスター1青帯ライトフェザーで3試合を勝ち抜いて優勝したのはMMAファイターの石岡沙織(飛翔塾)。MMAはこれまで通り禅道会で、柔術は飛翔術で小林元和に学んでいるという。1回戦は判定勝ちも準決勝&決勝戦と一本勝ちした。


紫帯ルースターのワンマッチ決勝戦で黒川彩乃(OVER LIMIT BJJ)に判定勝ちした吉田綾子(TREE BJJ)。黒川のガードをうまく攻略し8-0で勝利して金メダル獲得。


DEEP JEWELSで活躍中のMMAファイター・青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)が紫帯ライトフェザーのワンマッチ決勝戦に挑むも、堀内佑季(飛翔塾)のサイドからキムラを極められ一本負けに終わる。


紫帯オープンクラス決勝戦はフェザー優勝のヘナータ・ハルミ(INFIGHT JAPAN)とライト優勝のアユミ・カナシロ(ボンサイ)のチャンピオン対決。ガードに引き込んだヘナータをパスの猛攻からバックに回り込み、送り襟絞めを極めたアユミが3:04 一本勝ちで優勝。


紫帯Wゴールドのアユミ・カナシロは現在、語学の専門学校に通いながらサトシ・ソウザ&クレベル・コイケに師事して柔術を学ぶティーンエイジャー。今年のムンジアルでは青帯で3位入賞しており大会後にサトシから紫帯を巻かれている。

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Photo and text by 橋本欽也/Kinya Hashimoto
Powered by JIU JITSU NERD

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