神奈川県横浜市・横浜武道館で開催された『JBJJF第15回全日本マスター柔術選手権』。
白帯カテゴリーは、9月24日の初日にオープンクラス、25日の2日目に階級別の試合がおこなわれた。
白帯は、各道場に入会・入門して巻く最初の帯なので、大会出場が初めてという選手が多く、セコンドに来る先生やコーチがつきっきりでサポートする姿が見受けられた。
また白帯の試合は、テクニック的な部分でセコンドの声が特に重要になり、声を枯らして先生・コーチのセコンドが熱い声援を選手に送っている。その大きな声は無観客で開催する大会会場に響き渡りました。そして表彰台では、入賞した白帯選手が青帯を巻かれる姿も多く見られた。
JBJJFの全日本マスターは、指導者が帯の授与するための査定に最適な大会なのだと改めて実感した。
大会2日目の開会式では、ブラジル国歌・日本国歌の後にJBJJF顧問の安井潤一郎先生の挨拶があった。
浜島邦明常務理事に確認したところ安井先生は、横浜武道館の予約に大変尽力してくださったとのことである。
マスター5白帯ライト級は、キン肉マンの作者ゆでたまごの嶋田隆司(トライフォース柔術アカデミー)が出場したことで普段柔術会場に来ないメディアも殺到し、注目を集めた。
嶋田は、初戦で阿久津直人 (ストライプル)と対戦。序盤のスタンドの攻防からタックルに合わせて引き込むが、そのままサイドに回られてアームトライアングルチョークいわゆる肩固めで一本負けとなった。
試合についての詳しいレポートはこちら
またFight&Life最新号で柔術の師匠井賀孝との対談が掲載されています。
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その記事の担当は、今大会でマスター3茶帯フェザー級・オープンクラスに出場しWシルバーメダルだった長谷川亮さんです。長谷川さんは、JIU-JITSU NAVIのコラムニスト&各記事のインタビュアーとしても活躍中です。
「マスター柔術のすすめ 井賀 孝×嶋田隆司」
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そのまま阿久津が決勝戦で大竹丈太 (スパークルー)を下し見事優勝を果たした。
マスター2白帯スーパーヘビー、オープンクラスで優勝しWゴールドとなったコーデル・ランキン(トライフォース柔術アカデミー)。3試合を全て1本勝ち。
今大会、白帯最多参加者14名となったマスター2フェザー級を制したのは山本拓人(ねわざワールド)だ。
決勝を見事な1本勝ちで制した。
普段はプロレスラー(P.P.P TOKYO)、ボディビルダー、パワーリフターとして活躍している八須拳太郎(パラエストラ東京)がマスター1オープンクラスに出場し、見事準優勝に輝いた。
大会後にパラエストラ東京主宰中井祐樹先生より青帯を授与された。
パラエストラ東京で柔術を始めて9ヶ月…
青帯に昇格させていただきました!
右も左もわからないまま始めた柔術でしたが、なんとかここまでこれた。
中井先生いつもありがとうございます!
もっともっと強くなれるようにこれからも頑張ろう!!#パラエストラ東京#ブラジリアン柔術#青帯 pic.twitter.com/PnwALeKtLo
— 八須拳太郎 (@wrestler1106) September 30, 2021
女子マスター1白帯ライトフェザーは初戦をアームロック、決勝をボーアンドアローで一本勝ちと際立った極めの強さを見せた三ツ井穂佳(ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜)が優勝。
ワンマッチ決勝となった女子マスター1白帯フェザー級は、池田依里(IMPACTO JAPAN B.J.J)が再三バックを奪う猛攻で10-0の完勝。
女子マスター3白帯ルースター級は武藤洋子(デラヒーバジャパン)が2試合を勝ち抜いて優勝。
5人が参戦した女子マスター3白帯ライトフェザー級決勝は、大野加奈子(PATO STUDIO)がペナルティ1差で接戦を制して優勝。
女子マスター3白帯フェザー級で極めの強さを見せつけていたのが吉村千草(X-TREME EBINA)。初戦をアームロック、決勝を腕十字と全試合一本勝利で優勝している。
女子マスター4白帯ライト級決勝は高橋直子(ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜)が13-0で完勝して優勝。
白帯男子
Photo by 成田敏史/Satoshi Narita
Text by 新明佑介/Yusuke Shinmyo
白帯女子
Photo and text by 成田敏史/Satoshi Narita