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【JBJJF】全日本マスター柔術選手権2022|黒帯マスター1&マスター2

JBJJF全日本マスターで最も見どころがあった帯色はやはり黒帯だ。
マスター1からマスター5まで、ほぼ満遍なく試合が行われていた。
今大会から募集が開始となった60歳以上の年齢カテゴリーであるマスター7は黒帯では試合が実現せず。

だがエントリー自体はあったので、来年以降にはマスター7黒帯の試合が行われていくかもしれない。
マスター黒帯の試合時間はアダルト黒帯の10分と比べるとマスター1は6分、マスター2以上は5分とほぼ半分となり、その短い時間内での攻防は緊張感溢れる。

そしてこの世代の選手たちの中にはジムの代表やインストラクターたちも多く、そういった通常のトーナメントでは生徒のセコンドをしている側が試合をするというのも、この全日本マスターならではだろう。
ここではマスター1黒帯とマスター2黒帯の決勝戦を紹介していく。

マスター1黒帯では昨年のムンジアルで世界挑戦の第一線から退いた加古拓渡がマスターカテゴリー初参戦し、フェザー級で小川智也との接戦を制して優勝。

またマスター1黒帯ルースターには本来はマスター3の42歳である片山泰輔が「強い相手と戦いたい」と年齢カテゴリーを下げてエントリーし3人巴戦で2勝して優勝した。

そしてマスター1黒帯スーパーヘビーとマスター2黒帯ミドルではJBJJF主催大会では珍しい日系ブラジリアンが活躍し、マスター1黒帯スーパーヘビーはランジェル・ホドリゲスが、マスター2黒帯ミドルではジョルジ・ヤノがそれぞれ優勝を果たしている。


マスター1黒帯ルースター決勝戦
片山泰輔(CARPE DIEM)
vs
高松佳孝(CHECKMAT JAPAN)
3人巴戦だったこの階級は片山が2戦を挙げて優勝を決めた。1回戦はトーホールド、決勝戦は0-0/3-1のアドバンテージ差の勝利だった。


マスター1黒帯フェザー決勝戦
加古拓渡(GSB)
vs
小川智也(リバーサルジム新宿Me,We)
この階級も3人巴戦で1回戦&決勝戦とも同じ顔合わせになり、1回戦はレフェリー判定の辛勝、決勝戦は熾烈なスイープ合戦となったが8-6で加古が制した。


マスター1黒帯ライト決勝戦
樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)
vs
新村康行(PATO STUDIO)
このワンマッチ決勝戦はまだアダルトでも試合をしている樋口が4−2で勝利。危なげない試合運びは流石だった。


マスター1黒帯スーパーヘビー決勝戦
ランジェル・ホドリゲス(RRT)
vs
チアゴ・コガケ(Base Jiu Jitsu)
JBJJFには珍しい日系ブラジリアン同士の決勝戦となったスーパーヘビー決勝はランジェルがキムラを極めて一本勝ちで優勝。ランジェルは1回戦も腕十字を極めており2試合連続の一本勝ちだった。


マスター2黒帯ルースター決勝戦
佐藤智彦(トライフォース)
vs
佐々木洋一(CARPE DIEM)
3人巴戦で佐々木から0-0/2-1で勝利した佐藤が優勝を決めた。

 


マスター2黒帯ライトフェザー決勝戦
五味良太(X-TREME EBINA)
vs
高橋俊彦(パラエストラ吉祥寺)
7人トーナメントの激戦を勝ち抜いた五味と高橋の決勝戦はレフェリー判定で五味が制した。高橋はこの大会の2日前には東京オープンにも出て芝本と対戦している。

 


マスター2黒帯フェザー決勝戦
赤澤智哉(GROUND CORE)
vs
北田俊亮(TRIBE TOKYO MMA)
昨年はマスター3黒帯フェザーで準優勝だった北田は今年はマスター2黒帯フェザーで準優勝。決勝戦は0-0/0-1で惜しい試合だったが赤澤の軍門に下る。


マスター2黒帯ライト決勝戦
細川顕(ALMA FIGHT GYM HOMIES)
vs
田端佑介(パラエストラ千葉)
JBJJF殿堂入りの往年の名選手はマスター世代になってもその強さは健在。田端とのワンマッチ決勝戦に挑み、送り襟絞めを極め、1:24で瞬殺の一本勝ち。


マスター2黒帯ミドル決勝戦
ジョルジ・ヤノ(Jaws Jiu Jitsu)
vs
下林義尚(Luminous)
ワンマッチ決勝戦のマスター2黒帯ミドルは昨年の王者である下林から0-0/4-0で勝利したジョルジが優勝。


マスター2黒帯ミディアムヘビーはトーマス・ミッツ(CARPE DIEM)が一人優勝。オープンクラスのワンマッチ決勝戦での勝利と併せてWゴールド獲得。


女子マスター2黒帯ライトフェザーは冨松恵美(パラエストラ千葉)と深津佐和子(ダムファイトジャパン)のワンマッチ決勝戦だったが深津が欠場となり、富松が戦わずして優勝となった。

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Photo and text 橋本欽也/Kinya Hashimoto

JBJJFの今後の大会(3月〜4月)
3月 March
13 第13回関東柔術オープントーナメント 墨田区総合体育館
20 第12回九州柔術オープントーナメント 福岡市総合体育館

4月 April
8 第9回東京柔術オープントーナメント[道着] 東京武道館
8 第9回東京柔術オープントーナメント[NO-GI] 東京武道館
9 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/青・紫・茶帯) 東京武道館
10 第23回全日本ブラジリアン柔術選手権(男性/黒帯 女性/青・紫・茶・黒帯) 東京武道館
23 第2回東日本柔術オープントーナメント エスフォルタアリーナ八王子
24 第2回西日本柔術オープントーナメント 丸善インテックアリーナ大阪
30 第7回全日本ノーギ柔術オープントーナメント 横浜武道館

 

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