9月4日(土)東京都八王子市・エスフォルタアリーナ八王子で開催される「第9回全日本ノーギ柔術選手権」の見所です。
今回は、ライト級〜オープンクラスまで紹介していきます。
アダルトエキスパートライト級
ライト級は12名エントリー。
この階級の本命は、森戸新士(藤田柔術)だ。
2019年黒帯ランキング1位、QUINTET FN7でのTEAM WOLFでの大活躍、JBJJF全日本では全試合1本勝ちで優勝と近年の活躍では頭ひとつ抜けているだろう。8月29日に開催された「KIT.03」での73kgトーナメントでは平田幸士朗(CARPE DIEM)に敗れしまった。快進撃はストップしたが、この大会で優勝して鬱憤を晴らしたいはずだ。
フルフォース・チャンネル/森戸新士 ハイライト【JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権2021】の動画はこちら。
対抗は、世羅智茂(CARPE DIEM)ではないだろうか。
世羅は、QUINTETの常連選手で近年NO-GIで最も活躍した黒帯柔術家の一人である。
先月のJBJJF全日本では準決勝で森戸にキムラアームロックで1本負け。ノーギで一矢報いたいはずだ。
IBJJF/Tomoshige Sera VS Lucas Meleep / Pan Pacific Championship NoGi 2019の動画はこちら。
その他に、JBJJF全日本茶帯ミドル級王者の鹿志村仁之介 (IGLOO)、長年コンスタントに試合に出続け活躍し続けているベテランの塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)、QUINTETに連続参戦しているパラエストラの若きエース樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)など強豪ぞろいの12名トーナメントとなった。
アダルトエキスパートミドル級
この投稿をInstagramで見る
ミドル級はワンマッチ決勝。
柳井夢翔(リバーサルジム新宿Me,We)vs高本裕和(高本道場)という組み合わせとなった。
普段は、茶帯の柳井と黒帯の高本は対戦する機会がないがNO-GIのカテゴリーならではだろう。
若手成長株の柳井が、JBJJF・SJJJFの全日本を制している鉄人をどこまで崩せるか注目の対戦だ。
アダルトエキスパートヘビー級
この投稿をInstagramで見る
ヘビー級もワンマッチ決勝。
長田雅仁(CARPE DIEM)vs Igor Tanabe(IGLOO)の一戦。
この闘いは昨年のSJJJF全日本で実現している。イゴールがガバーガードからのカントチョークで1本勝ちした動画がバズったことで有名だ。長田はノーギで一矢報いたいところだろう。
イゴールは、JBJJF全日本では階級・オープンでWゴールドを獲得してこの全日本ノーギでもWゴールドを狙っているはずだ。
Kinyabjj「絞技で失神、気がついたとき絞め落とされたことに気づかず、試合が続いてると思ってレフリーにタックル!」の動画はこちら。
アダルトエキスパートウルトラヘビー級
最重量級のウルトラヘビー級もワンマッチ決勝。
Ivar Svanberg(トライフォース柔術アカデミー)vs Kenneth Thomas(藤田柔術)。
コロナ禍の日本で外国人同士のワンマッチが実現した。イバルは大阪府泉佐野市のトライフォース関空から、ケネスは山口県岩国市の藤田柔術からでお互い地方からの参戦である。ケネスは全日本では階級ではイゴールに、オープンクラスでは高本にそれぞれ敗れている。ノーギは森戸新士と共に対策済のはず。
ド迫力のウルトラヘビー級の闘いに注目したいと思う。
アダルトエキスパートオープンクラス
オープンクラスは22名のエントリー。
アダルトエキスパートオープンクラスは過去最高人数となった。※2019年:15名、2018年:8名、2017年:17名
ハイレベルな戦いが予想されるが、やはりオープンクラスの本命はIgor Tanabe(IGLOO)を推したい。
世界の舞台での活躍も期待されるイゴールは、2021年10月17日(日)名古屋国際会議場イベントホールで開催される『HEAT 49』でMMAデビュー戦が決まっている。今大会をWゴールドでMMAに弾みをつけたいところだろう。
JIU-JITSU NAVIで話題のコラム執筆者でJBJJF全日本茶帯ヘビー級王者でもある市川公貴(トライフォース柔術アカデミー)の活躍にも期待したいところだ。
軽量級の国内トップ選手を多く輩出するトライフォースでは珍しい重量級選手で、近年タイに移住していたこともあって外国人にもフィジカル負けしない肉体を誇る。
この投稿をInstagramで見る
またライトフェザー級の米倉大貴(IGLOO)がエントリーしていることにも注目だ。
普段からヘビー級のイゴールや石井慧とも練習しているようなので「体重なんて関係ない」と言わんとばかりにヒールフックを炸裂させるのか!?
他にも、寒河江寿泰(今成柔術)、森戸新士(藤田柔術)など優勝まで強豪相手に4〜5回戦わなくてはいけないハイレベルで過酷なトーナメントとなりそうだ。
第9回全日本ノーギ柔術選手権
https://www.jbjjf.com/upcoming-events/nogi_all9/
Text by 新明佑介/Yusuke Shinmyo