別日・別会場で2日間に渡って開催された関東柔術選手権。
12月10日(日)は、墨田区総合体育館で開催され青帯・紫帯のカテゴリーが開催された。
紫帯に昇格したばかりのものや百戦錬磨のベテラン、そしてMMAファイターなど幅広い選手が多く参戦し多くの好勝負が生まれた。
アダルト紫帯ルースター
渋澤涼真 (PATO STUDIO)と利根川孝弘(パラエストラ吉祥寺)のワンマッチ決勝となった。
お互いに一歩も引かない試合展開でアドバン2-2のまま試合終了。勝敗はレフェリー判定に委ねられ、積極性が評価された渋澤の手が上がり優勝を決めた。
アダルト紫帯ライトフェザー
初戦をレフェリー判定で勝ち上がった吉田章宏(高本道場)が、キム・ジョンヒ(トライフォース柔術アカデミー)相手に絞めで一本勝ちし優勝。今年から高本道場の支部を任されている吉田、今後一層の活躍を期待したい。
アダルト紫帯フェザー
5人トーナメント、須藤拓真(X-TREAM EBINA)と堀川大地 (CARPE DIEM KAMAKURA)の対戦となった。
ポイント2-0から試合時間ラスト31秒、須藤が堀川を送り襟絞めで捕らえ一本勝ち。RIZINにも出場し、極めに定評のある須藤が前評判通り優勝した。
アダルト紫帯ライト
アダルト紫帯階級別で最大人数の8人カテゴリーとなったこの階級、SASUKEのリングネームで現役修斗世界王者の佐須啓祐(マスタージャパン)、現GRACHAN王者でRIZINファイターの山本琢也(パラエストラ千葉)もエントリーし注目のトーナメントとなった。決勝に勝ち上がったのは佐須と横手竜一(BJJ Studio Splicing)。佐須は初戦を下前快喜(リバーサルジムMe,We)、準決勝で河合功太郎(シュラプネル)を判定で下し決勝に進んだ。横手は初戦で山本、準決勝で山下貫太郎(FREE&FREE)を下し決勝に進んだ。決勝は横手が佐須を腕返しでテイクダウン、3’45”腕を極めて一本勝ちした。
アダルト紫帯ミドル
3人トーナメントの決勝は吉田海斗(GROUND CORE)とキム・ジョンヒ(トライフォース柔術アカデミー)の対戦となった。吉田テイクダウンで2ポイント先取後キムが三角に捉えるも極めきれず、吉田はテイクダウン、パスとポイントを重ねポイント7-0で優勝した。
アダルト紫帯ミディアムヘビー
木戸健太(PATO STUDIO)と中村翔(ボンサイ柔術)のワンマッチとなったこの階級、ディープハーフでスイープを狙う木戸だったが、終盤中村がパス、マウントでポイント7-0。優勝を決めた。
アダルト紫帯オープン
2人の欠場者が出て8人トーナメントとなったオープンクラス決勝は、階級別では直接対決が無かった河合功太郎(シュラプネル柔術アカデミー)と岩崎一志(X-TREAM EBINA)のライト級同士の対戦。
河合はミディアムヘビー級の木戸にペナルティー差で勝利、RIZINファイターの山本を2-0で下して決勝へ。岩崎はウルトラヘビー級のセス・サレット(アクシス柔術アカデミー)をスイープし2-0、ミディアムヘビー級優勝の木戸を絞め落とし体重差のある2選手を下して決勝へたどり着いた。
試合は河合がパスのアドバンを先制するも両者一歩も譲らない好試合に。河合が試合終了間際にもアドバンを追加し勝利した。階級別では3位だった河合はオープンで優勝を勝ち取った。
女子マスター1紫帯ライトフェザー級
初戦不戦勝の高崎栞(X-TREAM EBINA)と初戦一本勝ちの三好梨乃(SONIC SQUAD)の決勝。高崎が開始早々に腕十字を極めて三好を一蹴し、アダルトでも活躍する高崎が格の違いを見せつけた。
女子マスター1紫帯フェザー級
日向野知恵(トライフォース柔術アカデミー)、中平紀子(飛翔塾SORA)の両者とも初戦一本勝ちで決勝に駒を進めた。決勝は日向野が終始ポジション圧倒、ラスト15秒バックチョークで一本勝ちし優勝。
女子マスター1紫帯オープンクラス
対戦相手欠場のため高崎が一人優勝、階級と合わせ2つの金メダルを獲得した。
公式結果/RESULT
PODIUM PHOTO
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Photo and text by 八木沼志保/Shiho Yaginuma