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【書籍】藪 耕太郎『柔術狂時代』が2022年度サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞!

藪耕太郎(仙台大学体育学部准教授)著『柔術狂時代――20世紀初頭アメリカにおける柔術ブームとその周辺』(朝日選書)が、2022年度 第44回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞しました。

サントリー学芸賞(公益財団法人サントリー文化財団主催)は、1979年の創設。「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれ、毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考し、広く社会と文化を考える独創的で優れた研究、評論活動をされた方を顕彰しています。

第44回 サントリー学芸賞決定
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内容紹介

20世紀初頭のアメリカで生まれたジャポニズム、日露戦争、大衆消費社会などを背景とする柔術・柔道の大流行。
そこには嘉納治五郎の期待を背負って米大統領に柔道指南する柔道家もいれば、レスラーとの異種格闘技試合に挑む柔術家もいた――。
柔術が格闘技や護身術としてばかりではなく、健康や美容の手段ともみなされた理由。アメリカ人小説家の手によって生み出された摩訶不思議な柔術教本とその圧倒的な人気。柔術の寵児の栄光と転落からみえる、好意から敵意へと至るまなざしの変化。
講道館四天王と呼ばれた山下義韶と富田常次郎のアメリカでの活動と、彼らですら否応なく巻き込まれた熱狂の渦。
大野秋太郎に前田光世という若き柔道家が嘉納の教えを破ったがゆえに切り開いた別様の柔道の可能性。
世界が柔術・柔道に熱狂した時代を、豊富な図版資料とともに描く。

著者略歴


藪 耕太郎(やぶ・こうたろう)
1979年兵庫県生まれ。仙台大学体育学部准教授。2002年、立命館大学文学部文学科(英米文学専攻)卒業。2010年、立命館大学大学院社会学研究科(応用社会学専攻)博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は武道史、スポーツ史、身体文化史。編著にChallenging Olympic Narratives: Japan, the Olympic Games and Tokyo 2020/21(Andreas Niehausとの共編著、Ergon)、共著に『海を渡った柔術と柔道――日本武道のダイナミズム』(坂上康博編、青弓社)ほか。
仙台大学 紹介ページ

『柔術狂時代――20世紀初頭アメリカにおける柔術ブームとその周辺』(朝日選書)
著者:藪耕太郎
定価:1870円(本体1700円+税10%)
発売日:2021年12月10日(金曜日)
ISBN:9784022631152
四六判並製・352ページ・朝日選書1027
Amazon

転載元
PR TIMES
株式会社朝日新聞出版のプレスリリース

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