NEWS ALL

【インタビュー】今後も柔術は出ていきたいです。黒になって出なくなる人も多いと思うので、そうじゃなくてある程度技術を上げて。|中村圭太

中村圭太(PATO STUDIO)ことMMAファイター中村K太郎が、9月23日−25日「JBJJF第15回全日本マスター柔術選手権」にマスター2茶帯オープンクラスに出場し見事に優勝を果たした。

【JBJJF】「第15回全日本マスター柔術選手権」茶帯・紫帯レポートこちら

近年、UFC、RIZIN、BELLATOR JAPANという錚々たるメジャー団体を渡り歩き、日本を代表する中重量級のMMAファイターである中村K太郎に大会後に話を聞いた。



──中村選手、優勝おめでとうございます。トーナメントを振り返っていかがでしょう。

準決勝を1本勝ちして決勝はポイント勝ちでした。柔術は2019年の全日本選手権でイゴール(・タナベ)に負けて以来の試合でした。ジムも立ち上げてそれもあって忙しかったし、あんまり追い込むような練習はしていないので、そういうところで多少不安というかがあって結構緊張しました。

──UFCやRIZINの大舞台を経験していても緊張するものなのですね。

メンタルが弱いだけです(笑)。始まっちゃえば大丈夫で、1回戦の絞めでもう腕がパンパンになったんですけど、普通に勝つのは勝てました。バックを取っていたのでそのまま流せば勝てたと思うんですけど、一本を獲ろうとしたので。

──そこは中村選手らしいですね。今回2年ぶりに柔術の試合に出たのはどうしてだったんですか?

先生の中村大輔さんに出ろって言われたので出ました。そういうことが何のなければスルーしてたかもしれないです。でも同じジムで指導をしてる宮澤(元樹)もエントリーしてたので“じゃあ出ないとな”という感じでした(笑)。


※宮澤もマスター2茶帯ミディアムヘビー級で優勝を果たした。

──柔術歴はもうどれぐらいになりますか?

総合もやったりなので、練習の頻度や機会が少なかったりする時期はあって、でもなんだかんだ10年以上は帯をもらってやっている感じです。

──総合が本道だと思いますが、今後も柔術は続行ですか?

むしろ柔術を頑張っていこうと思います。MMAはやっぱりダメージがあるので、そんなにおじさんになってもできるもんじゃないと思うので。今後も柔術は出ていきたいです。黒になって出なくなる人も多いと思うので、そうじゃなくてある程度技術を上げて。

──今回の優勝で黒帯昇格となりました。その資格はすでに十分だったと思いますが、いざなってみていかがですか?

ちょっと感動しました。尊敬する先生、中村大輔さんにもらえて嬉しかったです。もともと頂柔術で磯野(元)さんに教わっていて、そこからMMAがあってほぼ柔術のトレーニングをしてない時期が数年あって、ちゃんと寝技もやりたいっていうことでまた柔術に入る時に、宮澤が先にPATO STUDIOに入っていたんです。中村大輔さんと練習していた時期もあったのですごく強いことも知っていたし、やっぱり強い人に習いたいということでスタジオに入った感じです。

──今後は柔術とMMAの兼ね合いはどうされますか?

柔術を年に1回とかじゃなくもうちょっと頻度を高く、何回かは出たいなっていう感じはあります。MMAはタイミングもあるし、大会側の要望というか希望もあるので、ちょっと分からないです。

──打撃そして道着の有無がありますが、柔術に取り組んでMMAに活かせるところはありますか?

当然あると思います。ラペラを使ったワームガードとかそういうのは使えなくなるのでスタイルとかにもよると思うんですけど、それでもそういうガードを使う選手はちゃんと返せる技術とかがある人がやっているので、結局役に立たない訳はないと思ってます。自分もノーギでも使えるような技術、ボディロックみたいのとかが結構柔術でもあったりしますし、下になった時は襟を引いたりしますけど、そういうことをすることで崩す方向が分かりやすくなったりするので、ノーギになった時も強くなったし、全然変わったと思います。

──では、近々また柔術の大会でも中村圭太選手の姿が見られそうですね。

はい、これからも出ます。

大会後に師匠の中村大輔から黒帯を授与され、満を持しての黒帯昇格となった。


現在発売中のFight&Life最新号に「マスター柔術のすすめ」ということで中村圭太のインタビューが掲載されています。
Fight&Life(ファイト&ライフ) (vol.87) の購入はこちら

Photo by 橋本欽也/Kinya Hashimoto
Interview by 長谷川亮/Ryo Hasegawa

NAVI PLUS ログイン

マイページ

会員登録する
パスワードをお忘れの場合はこちら

カテゴリー