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【コラム】芝本幸司の柔術アスリート論【第9話】

芝本幸司の柔術アスリート論【第9話/全12話】

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『逆算のフィジカル』

強くなる為にフィジカルトレーニングは必要かという質問を受けることがあります。
私は必要だと思います。

ただそのトレーニングが何を指しているかは人によって違います。

あなたの目指す柔術はどんなスタイルですか?

相手に力負けしないパワフルな筋力は必要か。どこまでも動ける無限のスタミナは必要か。トレーニングの目的がそこに限定されるのなら私の視点とは違います。

それに関してはその柔術スタイルを目指しているのであれば必要というだけです。

柔術が強くなるためにトレーニングするならば、まず先に目指すファイトスタイルを考えることが大事です。

その方向性が定まったら、そのスタイルを実現するために必要な体づくりを始めるわけです。

私の生徒に足首が異常に硬くて正座できない方がいました。

彼はつま先を寝かせて座ることができません。

つまりトップポジションのベースを取る時、どうしても重心が高くなるのです。

彼がベースを強くする為に必要なトレーニングは足首の柔軟性の確保です。

ピタッとつま先を寝かせて、そのカカトにお尻を重ねて座ることができれば、それだけで重心が下がり今までよりも煽られなくなります。

これが彼にとって必要なフィジカルトレーニングです。

彼のベースを良くしたのはパワーでもスタミナでもありません。

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