NEWS ALL

【Interview】新大会『Level-G』|日本独自のグラップリング文化を築いていくには、グラップリングをグラップリングとしてのみ取組んで出世していける競技ピラミッドの確立が必要です。|高橋“SUBMISSION”雄己インタビュー

非柔術系グラップラーの高橋“SUBMISSION”雄己(和術慧舟會HEARTS)。
本人は、MMAファイターと呼ばれるよりグラップラーと呼ばれることを好む特殊な青年だ。
柔術シーンと距離がある高橋だが、2021年7月にはQUINTETに参戦し黒帯全日本王者の石黒翔也に判定で敗れたものの見せ場も作り善戦した。
そして今年6月にはイギリスで開催された『Polaris 20』に初参戦し、こちらも黒帯のサム・ギブス相手に判定で見事に勝利した。(動画はこちら
そんな選手としても油の乗り切った時期に高橋がプロデューサーを務める新大会『Level-G|レベルジー』が開催されると聞きインタビュー敢行した。


新明:「Level-G」のコンセプトと名称の意味を教えて下さい。

高橋:はい、アマチュア〜プロに繋がる階層構造を持つ競技母体としたい、という意味が込められています。
現在、日本におけるプログラップリングは、ブラジリアン柔術または総合格闘技で名前を残した人間が本職の合間に出場する、という毛色が強いです。
アマチュアにしても、そこで実績を積めばトップリーグに上がっていけるというような性格のものはありません。
グラップリングを発展させ、日本独自のグラップリング文化を築いていくには、グラップリングをグラップリングとしてのみ取組んで出世していける競技ピラミッドの確立が必要です。
そこでこのようなコンセプトを込めて、名称を「Level-G」としました。

ロゴマーク

新明:グラップリングを発展には”グラップリング家”が活躍する場が必要ということですね。非柔術グラップラーの高橋くんが取り組んでいるのが面白いなぁと思って見ていました。

高橋:観る人もやる人も、プロもアマも運営も、色んな人がグラップリングが好きという思いをぶつけられる舞台でありたいですが、特に柔術でも総合でもなくグラップリングがやりたいアマチュア選手が、プロマッチ出場を目標にたくさん参加してくれたりしたら嬉しいです!

新明:今年ADCCを見てももちろん柔術家も活躍していますが、NO-GIの技術に特化しないと中々試合に勝つには難しくなっているように思えました。

高橋:日本人も世界的なグラップリングブームに追従していきたいですよね。

Level -Gに協力するMMA&キックボクシング団体「KROSS×OVER」代表の島村直希と高橋。

新明:ルールの特徴などありましたら教えて下さい

高橋:試合は全てサブミッションオンリー&レフリー判定で行います。
これはWNOやPolarisなど海外のトッププロリーグで採用されているルールセットで、現段階で組み技としての正当性と競技自体のエキサイティングさの演出の両面を考えた時に最も納得感のあるルールだと僕が考えているものです。
また、ポイントゲームにしない事でルールが展開を縛らないので、新たな技術が自由に生まれ、組み技自体の発達を促すと考えています。

新明:やっぱり1本狙う試合が盛り上がるし誰もが納得できる勝敗の基準かもしれませんね。

高橋:はい、これは競技母体となる事を掲げる上で非常に重要な観点です。

©︎Polaris Level-Gのルールは、高橋が参戦したPolarisのルールがベースとなっている。

新明:アマチュア部門も同じルールですか?

高橋:アマチュアマッチではB、A、Sの3クラスを設けています。
所謂アドバンスクラスにあたるAクラスからヒールフックを解禁している事も拘りの一つです。
グラップリングがやりたいからヒールフックは練習しているが、エキスパートクラスに出るのは気が引ける、という方々は非常に多く見受けられます。

新明:おお、アマチュアは出場しやすい工夫をされているんですね。

高橋:アマチュアはプロ抜擢を目指してSクラスに挑戦する方々のご参加も勿論大歓迎ですが、グラップリングをご趣味としてライフワークにしたい方々がご自身のペースでグラップリングを楽しめる場所にもしていただけたら非常に嬉しいです!

新明:今後はどんな選手に出場してもらいたいですか?

高橋:プロはとにかく強い人!(笑)
特に俺が練習などで直に触って強いと思った人は積極的にスポットを当てていきたいです!
SNSでのアピールとかもめちゃくちゃチェックしておりますので、他推・自推ともにガンガン手を挙げて頂けたら嬉しいです。

新明:皆さん、SNSのアピールで出場できるチャンスが来るかも知れませんよー!

高橋:あとは11月27日大会後からクラウドファンディング方式による協賛金募集を行います。
それらの資金を用いて海外の強豪選手を呼べるようにする事が、当面の目標感の一つです。小口から設けますので、皆様何卒ご協力よろしくお願いします!

新明:それでは最後に大会のPRをお願いします!

高橋:11月27日、僕がKROSS×OVER 様にご無理を言って、Level-G 4試合をYouTubeで無料生配信させていただけることになりました!
非常にいい試合が並ぶ中、こちらの事情でテロップや解説など凝った事は出来ないのが非常に恐縮ですが、とにかく良い試合はお見せ出来るかと思います。
ぜひご視聴ください!

YOUTUBEはこちら

Twitter

Level-G
2022年10月17日MMA&キックボクシング団体「KROSS×OVER」と協働し、新グラップリング団体「Level-G」の旗揚げを発表。 2022年11月27日にはKROSS×OVER興行内でトップ選手によるプロ旗揚げ戦「Level-G Zero 」・「Level-G アマチュア Zero」を行い、年明けからはプロ&アマ組み技大会として本格始動。 グラップリング世界トップリーグ「Polaris」に参戦、現役グラップラーとして活躍する総合格闘家の高橋“SUBMISSION”雄己がプロデューサーとして団体の運営を務めている。 アマ〜プロのピラミッド形成による日本グラップリングの競技母体の確立を目指す。


プロフィール
名前 高橋“SUBMISSION”雄己/Yuki“SUBMISSION”Takahashi
生年月日 1999年4月14日
出身地 愛知県名古屋市
所属道場 和術慧舟會HEARTS
Twitter
Instagram

大会概要


大会名:『(有)新羅ガーデン presents KROSS×OVER -Extra.2-』
日時:2022年11月27日(日) 開場18:00 試合開始18:30 (予定) ※昼はアマチュア大会「KROSS×OVERアマチュア大会 -NEXTネクスト3-」を開催
会場 東京・GENスポーツパレス 4F[東京都新宿区百人町2-23-25] ※JR総武線 大久保駅より徒歩5分、新大久保駅より徒歩8分

【Level-G zero(グラップリング)】
サブミッションオンリーグラップリング
5分1R (レフリー判定あり)
前日73kg契約
論田愛空隆(心技館)vs中村剛士(ポゴナクラブさいたま支部)

サブミッションオンリーグラップリング
7分1R (レフリー判定あり)
前日63kg契約
杉本孝(Now or Never BJJ)vs関原翔(K-PLACE )

サブミッションオンリーグラップリング
7分1R (レフリー判定あり)
前日65.7kg契約
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
vs 長谷川孝司(今成柔術)

サブミッションオンリーグラップリング
10分1R (レフリー判定あり)
当日74kg契約
世羅智茂(CARPE DIEM BJJ)
vs寒河江寿泰(今成柔術/トイカツグラップリング東中野)

YOUTUBEはこちら

Interview by 新明佑介/Yusuke Shinmyo

NAVI PLUS ログイン

マイページ

会員登録する
パスワードをお忘れの場合はこちら

カテゴリー