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【インタビュー】まだまだ地方での大会は少ない状況です。そんな中で、道場の生徒さんの試合の機会を作りたかったという理由が大きいですね。|森戸新士・江木伸成

コロナ禍の大きな影響を受け、柔術の大会も開催がままならない状況が続いている。そんな中、山口県岩国市で大会を継続的に開催する、LEOS柔術アカデミーの森戸新士・江木伸成、両名に、大会を開催する想いや岩国の柔術事情を伺った。

──1031()1218日(土)、山口県岩国市で「CXBJJ」の冠が付いた柔術の大会を開催されますね。まず「CXBJJ」について教えてください。

森戸:「CXBJJ」は、藤田(善弘 / 藤田柔術 代表)先生の黒帯であるアメリカ人のワトソン・エンリケが、岩国の米軍基地内で立ち上げたチームです。そのエンリケが岩国で柔術を盛り上げたい想いで2018年に大会を初開催し、10月の大会で3回目となります。現在エンリケはアメリカに帰国したのですが、僕がチームと共に大会の開催も引き継いだ形です。

2019年の「CXBJJ INTERNATIONAL」表彰台。 左から2番目がエンリケ

──今年6月にも岩国で大会を開催されていますよね?

森戸:6月に開催したのは「PEACE CUP」ですね。藤田先生が地方での柔術普及を目的に、2010年頃から開催している「平和杯」の名を変えた大会です。もともと平和への想いを込めて広島で始まった大会なのですが、コロナの感染状況を考えると、今は広島より山口の方が開催しやすかったという経緯があり、今年は岩国での開催となりました。

今年6月に開催された「PEACE CUP」の様子。

──とはいえ、まだまだ全国的に大会を開催しにくい時期だったと思うのですが、このタイミングで継続的に大会を開催される意図は何なのでしょうか?

江木:JBJJFさんも大会を再開されましたが、東京や大阪が中心で、まだまだ地方での大会は少ない状況です。そんな中で、道場の生徒さんの試合の機会を作りたかったという理由が大きいですね。

手前の青道着が江木。森戸の右腕とも言うべき存在だ。

──実際に開催されて手応えはいかがでしたか?

森戸:2019年に開催したCXBJJの大会は、まだコロナ前ということもあって、広島、島根、九州などからも参加があり、述べ250名ほどの選手が集まりました。キッズもたくさん集まりましたし、募集サイトを見てくれたルーマニアからの選手も参加してくれました。
江木:でもメインは岩国の選手ですね。道場の8割くらいの生徒が参加していたのではないでしょうか。大会後のセミナーに中井祐樹先生をお呼びしたのですが、50人ほどの参加があり、とても盛り上がりました。

2019年10月に開催された「CXBJJ INTERNATIONAL」コロナ禍前の大会ということもあり、述べ250名の選手が参加した

パラエストラ東京主宰・中井祐樹先生によるセミナーが、大会をより盛り上げた。

──地元・岩国の選手がたくさん参加されたとのことですが、現在の岩国の柔術事情はいかがですか?

森戸:関西や関東に比べると、まだまだ盛り上がっているとは言えないですね。全国的に活躍している選手も少ないですし。
江木:でも山口や広島からも出稽古などで集まる機会も増え、少しずつ盛り上がっている最中です。

2020年2月に開催された「フルフォースカップ05」では、藤田柔術が関西の強豪チームを押さえて団体優勝。さらに「JBJJF中国柔術選手権」の団体優勝10連覇の記録も持つ。

──10月と12月という短い期間でCXBJJの冠大会が開催されますが、それぞれどんな位置付けの大会なのですか?

森戸:10月の方は地区大会のようなローカルなイメージですね。12月の方は大会名も「CXBJJ INTERNATIONAL CHAMPIONSHIP in Iwakuni」とし、大きな規模の大会を目指しています。予算をかけて大きなバナーを作ったりスタッフを増員したり。

──岩国の柔術大会の特長を教えてください。

森戸:やはり土地柄、アメリカ人の参加者が多いのは大きな特長だと思います。場内アナウンスや会場内のバナーが英語だったり、会場内も国際色が豊かです。
江木:同じチームからたくさん参加するので、同門対決も多いですね。

──同門だと、試合は行わずクローズアウトすることも多いですが、岩国のチームは試合をするのですか?

江木:藤田柔術の頃から同門対決はやってますね。やらないと地方ではトーナメントが成立しませんから。いつも練習しているメンバーとガチでやれるのは、おもしろいですよ(笑)
森戸:藤田先生自身が弟子と同門対決をやりますからね。「ワシを超えてみろ!!」みたいな感じで(笑)

──1031日の大会はエントリーが開始されているとのことですので、ぜひアピールをお願いします。

森戸:1031()、山口県岩国市の岩国市総合体育館武道場にて、「CXBJJ IWAKUNI CHAMPIONSHIP 2021」を開催します。募集カテゴリーは、キッズ(15歳以下)、アダルト(35歳以下)、マスター(36歳以上)と3段階で、ノーギ部門もあります。詳細は特設ページからご確認いただけます。エントリー締め切りは1024日です。
https://fujitajj.com/2021/09/23/cxbjj-iwakuni-championship-2021
森戸:白青に重量級のアメリカ人がたくさん参加するので、普段、同階級の人と試合する機会がない重量級の方はぜひ(笑)キッズの参加も多いですよ。

──最後に岩国自体の魅力を教えてください。

森戸:僕は広島市民なので(笑)
江木:魅力ですか まぁ片田舎なんですけど(笑)岩国の観光スポットといえば「錦帯橋」がありますね。メダルのデザインにもなっています。ぜひ大会や観光で、岩国に触れていただきたいです!

◎大会情報
【大会名】CXBJJ IWAKUNI CHAMPIONSHIP 2021
【日 時】20211031日(日)
【会 場】山口県岩国市 / 岩国市総合体育館 武道場
【詳 細】https://fujitajj.com/2021/09/23/cxbjj-iwakuni-championship-2021
【エントリー締め切り】1024日(日)
【大会名】CXBJJ INTERNATIONAL CHAMPIONSHIP in Iwakuni
【日 時】20211218日(土)
【会 場】山口県岩国市 / 岩国市総合体育館 武道場
【詳 細】https://smoothcomp.com/en/event/5594

Interview by 荒木拓也(フルフォース) / Takuya ArakiFULLFORCE.inc
Photo by 荒木拓也、小澤勇佑
大会写真提供 / 森戸新士

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