東京ではまた感染者数が増加傾向にあり、予断を許さない状況が続いてる。
そんな中ではあるが、愛知県名古屋市の愛知県武道館で7/3(日)に開催されたSJJJF主催「ドゥマウインターナショナル2022」は参加者数が延べ1000人を超える大盛況となった。
マット数も異例の10面が敷かれて行われており、このマット数は大会主催のエジソン・カゴハラによると「2006年のドゥマウインターナショナル以来」とのこと。
いまはSJJJF&ASJJF、そしてJBJJFも大会開催が盛んで、JBJJFは今大会の翌週には同会場にて全日本マスターオープンの開催があり、2週連続の大会開催がありながらも、これだけ参加人数を集めたのは驚嘆に値する。
これはSJJJF&ASJJFは日系ブラジル人の参加者が多く、それに反比例するかのようにナリ、JBJJFの大会には日系ブラジル人の参加はごく少数。
こういった連盟ごとの棲み分け的なものがあるのがいいのかわからないが、出る側にとってはどんな選手・大会で試合したいのかによって選べるのは好都合なのかもしれない。
試合はアダルトの黒帯から紫帯のカテゴリーが充実しており、決勝戦では一本決着が続出。
黒帯はフェザーのワンマッチ決勝戦1試合のみだったが、ここで加古拓渡がバックから絞めを極め快勝。
茶帯はボンザイファミリーの末弟のムリーロ・タケシ・ソウザとギレルメ・ナカガワのボンサイコンビが揃って茶帯デビュー戦に挑み、階級別&無差別の全試合を一本勝ちし、オープンクラス決勝戦もクローズアウトした。
そして紫帯ではムンジアル帰りのカウアン・タニノが圧倒的な強さを見せ、階級別&無差別の全試合を一本勝ち、しかもすべて1分以内に極めるという圧勝ぶりだった。
愛知県武道館で開催されたドゥマウインターナショナルはマット数10面という大規模大会。翌週にもJBJJF主催大会がある中、この盛況ぶりは特筆モノだ。
アダルト黒帯フェザー決勝戦
加古拓渡(GSB)
vs
ハファエル・タカヤマ(EVOX BJJ)
3週連続試合に挑戦中の加古が秒殺勝利。ハファエルを絞めで極め、2:04 一本勝ちでワンマッチ決勝戦を制した。
昨年12月にムンジアルからの引退を宣言した加古だが国内大会ではいまだにトップクラスの戦績を残す活躍ぶり。前週のJBJJF西日本選手権に続きドゥマウインターナショナルでも優勝、翌週はJBJJF全日本マスターオープンに挑む。
アダルト茶帯ライトフェザー決勝戦
近藤卓弥(ATLAS JJ)
vs
柴田宏太(カーロストヨタBJJ)
このカテゴリーもワンマッチ決勝戦で試合は近藤が危なげなく判定勝ち。ポイントは4-2で競り勝った。
アダルト茶帯ライト決勝戦
ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ)
vs
山下健士(トリニティ)
今大会が茶帯デビュー戦だったギレルメだったが極めの強さは健在で1回戦を腕十字、決勝戦はフットロックで一本勝ちし、2試合とも極めきっての勝利で優勝を決めた。
アダルト茶帯ミドル決勝戦
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ)
vs
マテウス・ヒロトミ(Impacto Japan BJJ)
ムリーロも茶帯デビュー戦だったが、1回戦を三角絞め、決勝戦は跳びつき腕十字で秒殺して圧巻の強さで優勝。
アダルト茶帯オープンクラス決勝戦
ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ)
vs
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ)
オープンクラス決勝戦はボンサイコンビでクローズアウト。JBJJF全日本に続いてのクローズアウトで、今大会ではムリーロがギレルメの優勝を譲った。
アダルト茶帯オープンクラス表彰台
優 勝 ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ)
準優勝 ムリーロ・タケシ・ソウザ(ボンサイ)
3 位 ケビン・ハンフリー(クサノチーム)
アダルト紫帯フェザー決勝戦
ペドロ・ナカノ(EVOX BJJ)
vs
伊東大生(YAWAY JJ)
最近はMMAの練習に集中している“ドゥンガ”ことペドロだが、久しぶりに柔術に出場、決勝戦は5:50 腕十字で極めた。
圧倒的だったのはアダルト紫帯ミディアムヘビー&オープンクラスのWゴールドのカウアン・タニノ(福住柔術)だ。ミディアムヘビーのワンマッチ決勝戦とオープンクラスの3試合のすべてを1分以内に極めきった。
今年のムンジアルでは階級別で準優勝、オープンクラスでも3位入賞と金メダル獲得ならずだったが、日本での試合では敵なし状態。カウアンは11月まで日本滞在するので、まだ試合を見られる機会がありそうだ。
Photo and text 橋本欽也/Kinya Hashimoto