井賀孝の写真の話【第1話／全12話】
無難にそつのない写真を撮ることに興味がない。常にホームラン狙い。ホームランか三振。all or nohting。
柔術で例えるなら、一本狙い。
初めまして。写真家の井賀孝です。
トライフォース池袋本部所属、トライフォース高円寺ヘッドインストラクターの柔術家でもあります。
このコラムは日本ブラジリアン柔術界の錚々たるメンバーが「柔術」について執筆しているので、あえて私は「写真」について話そうと思います。
このサイトでどれだけ需要があるのか分かりませんが（笑）。といっても、撮っているものが柔術（格闘技）の写真が多いので、結局、柔術の話になったりはするんですけどね。10回、ないし12回ほど、お付き合いください。
第1回目の今回は、私が初めて、“柔術”というものを撮影したアメリカ、ニューヨークの写真にしようかなと思います。つまり、私が初めて柔術をやった地でもあります。
20代半ば、カメラマンを志すも、それで食えるわけもなく、バイト三昧で悶々としていた頃、何かのきっかけにでもなればと、最後のチャンスのつもりでニューヨークに渡った。1997年。1993年11月コロラド州デンバーで開催された第1回UFC大会で、グレイシー柔術が、華々しく表舞台に登場してから4年後のこと。
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