
8月23日、東京武道館で開催された「第27回全日本ブラジリアン柔術選手権」。
今回もガリットチュウ福島、レポートに行ってまいりました!
押忍!!!
東京武道館といえば、私にとって思い出深い場所。
初めて柔術の試合に出場したのもここ。
そして全日本マスターで優勝した思い出もある、私に
とっては柔術人生の原点のような場所です。
綾瀬駅に降りた瞬間から、
「懐かしいなぁ~勝ったなぁ~へへへ❤︎」
なんて思いながら東京武道館へ。
会場に入ると……
熱気ムンムン!!!
マットの上では日本トップクラスの柔術家たちが激闘を
繰り広げ、応援席からは歓声が飛び交う。
やっぱり全日本は凄い!
ただ、毎回思うんです。
私が真面目に試合内容を解説したところで、そこは専門
メディアの皆さんが、とんでもなく詳しく、そして分かりやすく伝えてくれています。
ならば私は、
「福島にしかできない切り口で書こう!」
これです。
今回も何をテーマにするか、ずっと考えていました。
「柔術家の皆さん、あなたのタトゥー見せてください!」
「あなたの“こだわりの柔術着の着方”教えてください!」
「柔術つなぎ!自分より柔術に詳しい人を紹介してください!」
などなど……。
いろいろ企画を出したのですが……
編集長の許可が下りず!!!
チーーーーン。
そんな時、ふと思い出しました。
残り10秒、私の肘が「バキバキ……」
2026年5月。
私はブラジル・サンパウロで行われたブラジル柔術選手
権に出場しました。
その2回戦。
試合終了まで、残り約10秒。
1分前ぐらいから腕を極められながら、
ポイントで上回ってる私
肘が「ボリボリバキバキ……」
と音を立て始めました。
普通ならすぐタップでしょう。
しかし私は、
「あと10秒……あと10秒だけ……」
それで勝てる!!!
我慢。
我慢。
我慢。
バリバリボキボキ……。
いや、骨、めちゃくちゃ喋ってる!!!
それでもギリギリまで耐えましたが、最終的にはタップ。
試合終了まで、あとわずかでした。
悔しくて、痛くて、落ち込んでいる私のところへ来て、
優しく応急処置をしてくださったのが、大会の救護スタッフの皆さんでした。
異国の地で怪我をして不安な中、本当に優しく対応していただきました。
あの時は、心の底からありがたかった。

そこで思ったんです。
そうだ。どんな柔術大会にも救護班がいる。
選手が思い切って戦えるように、何かあった時にすぐ動けるように。
大会の最初から最後まで、ずっと会場で待機してくれている人たちがいる。
普段なかなかスポットライトが当たらない、
大会を支える“縁の下の力持ち”を取材しよう!
今回のテーマ、決定です!
会場の真ん中にいる「ゴッドハンド」
今回、大会の救護を担当されていたのが、整骨院シケヤスの“ゴッドハンド”こと四家先生と、島田先生。

朝から晩まで、会場の真ん中で選手たちを見守っていました。
早速、聞いてみました。
福島「先生、大会で一番多い怪我って何ですか?」
四家先生「肘ですね。その次が肩、首。足首もあります」

……。
やっぱり肘か!!!
ブラジルでボリボリいわせた私、堂々の第1位でした❤︎
もちろん喜ぶところではありません。
一番大怪我につながりやすい技は?
さらに質問。
「大怪我につながりやすい技ってありますか?」
すると四家先生、迷わず、
「飛びつきクローズドガード」
確かに……。
飛びつく側も、受ける側も、一瞬のタイミングで大きな負荷がかかります。
そして「怪我をしやすい人の特徴」も聞いてみました。
答えは、
ガチャガチャ動きながら、無理やり逃げようとする人。
なるほど。
心当たりのある柔術家の皆さん。
気をつけましょう。
もちろん私も気をつけます。
いや、私が一番気をつけます!!!
首を痛めた人には「正面から話しかけて」
島田先生からは、とても勉強になる話を聞きました。

例えば首を痛めた人がいた場合。
知識のない人が、良かれと思って無理に揉んだりマッサージしたりするのは避けたほうがいい。
まずはきちんと医療機関で診てもらうこと。
そしてもう一つ。
これが印象的でした。
「首を痛めている人には、なるべく正面から話しかけてあげてください」
横から声をかけられると、人間は反射的に「ん?」とそちらを向いてしまいます。
そのわずかな動きでも、首を痛めている人には負担になることがある。
だから正面に回って話しかける。
技術だけじゃない。
こういう小さな気遣いも、柔術仲間を守ることにつながるんですね。
優しい!!!
これは覚えておきたいです。
過去には「頭蓋骨骨折」も
「これまで大会で見た中で、大きな怪我は?」
と聞いてみると、
バッティングによる頭蓋骨骨折があったそうです。
頭同士の衝突も本当に怖い。
そして……
ここから話は、まさかの方向へ。
金玉です。
植松先生、1試合でまさかの5回!!!
日本ブラジリアン柔術連盟、RIZINレフェリーとしても
お馴染みの植松先生。

なんと2010年の大会で、1試合の中で5回も急所に当たったという伝説があるそうです。
5回!?
1回でも男は時が止まるのに!!!
これは本人に確認するしかない!
ということで、植松先生に直接聞いてみました。
すると……
「確かにありました」
本当だった!!!
Xガードに入られた際などに、何度も急所に当たり、そのたびに試合を止めざるを得なかったそうです。
そして試合後はかなり腫れてしまい、キンタマが1.5倍に!!!!
「人生で“これは潰れたんじゃないか”と思った出来事ベスト3に入る」
ほどだったとか。
てか?1、5倍!?!
男として……
聞いているだけで震え上がります。
植松先生。
大変貴重な“金玉のお話”、本当にありがとうございました。
そしてご無事で何よりです!!!
救護班が暇。それが一番素晴らしい
かなり話を“金玉”に持っていかれましたが、本題に戻ります。
今回の全日本選手権。
私が会場にいる間、怪我はほとんどありませんでした。
実は全日本柔術選手権は一番大怪我が少ない大会なのだそうです。
トップ選手たちは危険を察知する判断も早く、無理な技をなく、無理せず適切なタイミングでタップする。
強い選手ほど、自分の身体を守る判断もできる。
これも競技を長く続けるための大切な技術なのかもしれません。
そんな中、
「アイシング用の氷をください」
と選手がやって来ました。
すると島田先生が、すぐに氷袋を作って優しく手渡します。

聞けば、こういう時のために、
クーラーボックス2ケース分の氷を準備している。
もちろん、使われないに越したことはありません。
でも、何かあった時のために準備している。
そして何も起きなければ、それでいい。
これって、ものすごく大切な仕事だと思いました。
試合で勝った選手にはスポットライトが当たります。
負けた選手にもドラマがあります。
先生、レフェリー、スタッフ、応援してくれる仲間。
そしてそのさらに後ろには、
「何かあった時のために、ずっとそこにいてくれる人たち」
がいます。
救護班の皆さんが忙しくならない大会。
それが一番いい大会なのかもしれません。
でも、もし何か起きた時には、すぐそばにいてくれる。
だから私たち柔術家は、安心してマットの上で全力を出せるんです。
柔術は最高に楽しいスポーツです。
でも、全力で相手と組み合う以上、怪我のリスクを完全になくすことはできません。
大会が無事に終わって、
「今日は大きな怪我がなくて良かったですね」
と言える。
その大会の裏側で、ずっと準備して、見守ってくれている人たちがいます。
四家先生、島田先生をはじめ、救護スタッフの皆様。
そして大会運営に携わるすべての皆様。
いつも本当にありがとうございます。
こういう方々がいてくれるからこそ、私たち柔術家は試合ができます。
改めて、感謝です。
柔術家の皆様。
怪我にはくれぐれも気をつけて。
タップは早めに。(お前が言うな)
首を痛めている人には正面から話しかけて。
そして……
金玉は全力で守りましょう。
(特に新婚さんは!)
皆様、これからも末永く、
良き柔術ライフを!!!
押忍❤︎

ガリットチュウ福島善成


