加古拓渡の常在戦場【第12話/全12話】
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「引退論」
柔術ナビをご覧の皆様、こんばんは!
1年間続けさせていただいた当コラムも、ついに最終回となります。
加古拓渡の常在戦場、最後のテーマは、私の引退論。
「引退」の言葉の意味を辞書で見てみると、
『役職や地位から身を退くこと。スポーツなどで現役から退くこと。』
またWikipediaには、
『官職や地位などから退いたり、スポーツ選手などが選手としての身分を離れたりすることである。』
とあります。
これでいうと、柔術の試合に出なくなることが言葉通りの「引退」ということになりそうです。
ただし、柔術の試合にはマスターカテゴリーという年齢別の試合があるので、選手によってはアダルトの試合からは撤退しマスターの試合に移行することを「引退」もしくは「アダルト引退」と表することもあります。
世界的に見ても、引退を表明した選手がその後もずっと試合に出続けているという謎現象も、柔術あるあるですね。これは引退を撤回して現役復帰しているのか、引退後も試合に出続けているのか(?)なんなのか…。
メンデス兄弟は引退表明後、一切の試合に出ていないと思いますが、コブリンヤやブルーノ・マルファシーニのように引退後も毎年試合に出てしかも勝ち上がっているという選手もいます。
カイオ・テハは引退について口にしていないと思いますが、ここ数年は試合に出ていません。またWORLDに出続けていた時も、たまにマスターに出たりしていましたね。
ミヤオ兄弟、特にジョアオはここ近年はマスターだけに出場しています。アダルトからは一歩引いたように見受けられますが、どうなのか。
昨年のWORLDで引退表明したフェリッペ・ペナやガビ・ガルシア、今年のWORLDで引退表明したシャンジ・ヒベイロやラファエル・ロバトJr.らは引退後もノーギのプロマッチやADCCに出ています。これは道着の試合、IBJJFの試合、もしくはアマチュアの試合からは引退ということなのでしょうか。
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